「共有資産」?

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2007年03月30日 21:03

本日付の朝日新聞朝刊に外岡秀俊東京本社編集局長の
紙面改革へ向けた決意表明が載っていた。


外岡さんといえば
能力、人格ともに優れていると
朝日新聞社内では大変に尊敬されている人だ。


「新聞が今後も必要とされる条件は何か探る」という命題を立てて
1年間研究してきたという趣旨の文章を読んで
やはりそこが限界になってしまうのか、と何だか寂しく感じた。


命題の主語を間違えていないか?
「私たちが今後も必要とされる条件」まで遡って
その手段として新聞が最適であると結論が出たのなら
次の命題として「新聞が」を研究するのは正しいだろう。
でも、そこを突き詰めていない以上
きっとこの先も朝日新聞社はガタつくと思う。

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コメント

始めてコメントをさせて頂きます。
もう、七十歳半ばのおばあちゃまです。
その前に川口さまのプロフィ-ルを読ませて頂きました。
朝日新聞にお勤めだったご様子、お辞めになられたお気持ちが理解できますことね。

朝日新聞と言えば誰でもが内容に付いて、あまりお疑いになりません。勿論一般の方達のことです。
でも問題の多いマスコミと私などは昔から個人的に考えて参りました。
きれい事ばかりで真実が有りませんものね。

私達国民に取っては、正確で必要、真実の情報を流して頂きたいものです。
戦前は戦争に協力をしてプロパガンダで国民を戦争に巻き込む手助けを全面的になさいました。戦争が終わったらその反対を唱えられ、連合国にぴったり。
先の長い国民の利益などは全く他人事でしたものね、
まるで風見鶏、カメレオンのよう。

事実は捉えても、真実は何一つ書いて参りませんでしたね。
マスコミに取って大切なのは真実ではありませこと、
そればかりか戦前の日本、特に軍部を罪人の様に取り扱って来ましたこと、
とんでもない間違いや真実を歪めた報道を平気でして来た様に思えます。
軍国主義などまっぴらですが、
今の日本がおかれている最悪の世界を作り出してきた張本人のお一人と私などは考えております。
悪い言葉をお借りすれば、枕芸者の様な存在かしら、
あら、保守の何処かの党に叱られてしまいそう、
真実も信念も何もなく、その場限りのきれい事のマスコミ、会社保全の立場でしか発言されない。
どうして今日まで生き延びてこられたのか、とても不思議で御座います。
でも編集テクニックはとてもお上手。
考えてみれば私どもがみなお人好しなのかも知れませんね。
産経、読売、赤旗なども読んで参りましたが、朝日は一味も二味も悪かったこと。
現在は購読致しません。

場渡り主義なのかしら、
頭のよろしいお方の集まりでしょうが、独自のスタンスを全く感じる事が出来ませんでした。
要領がよろしいのがスタンスかしら。

むかし、下村さんのご活躍なされた、朝日ジャ-ナルなども良く拝読させて頂きましたが、
何時も疑問を感じておりました。
お利口なのか、お馬鹿さんなのか、あの方ちっとも分かりませんでしたわね。

真実を報道できない新聞、マスコミなどはもうこの先は不要に思えますことね。

外岡さんに付いてはこれから少し勉強してみましょう。

でも貴男はとてもご立派ですよ。ロハスと言うとても素晴らしい精神をお大切に、是非、是非、お励み下さいませね。
夢はとても大切です。お若い方が夢を失ってしまったら、それこそ大変。
その夢を理解できず、奪い去る会社や上の方が問題ですね。

でもそれが経営なのかしら、
お金が無かったらお食事出来ませんものね。

貴男の論文、やはり朝日独特の香りが致しますことよ。

>お馬鹿さんより様

コメントありがとうございました。
結びの一文にぐぅの音も出ませんでした。

私自身は
朝日新聞に対して愛憎半ばすると申しましょうか
日本社会に多大な悪影響を残したかもしれませんが
マスコミの中ではまともな方だと思っておりますし
中にいる「優秀な」人たちに
もっと活躍して欲しいと思っています。

ただマスコミ全体が権力維持装置になってしまっており
その傾向がどんどん強まっているのを感じます。
朝日新聞社も同様です。
どんどんマスコミに対する信頼感が失われていますので
むしろ権力にすり寄らないと生き残れないのかもしれません。


外岡さんは
「権力監視」を新聞のミッションとして挙げたのですが
出発点が「新聞生き残りのため」ですから
「権力すり寄り」の方が効果が高い
と主張する一派が絶対に出てくると思っています。


私は最早跳びだしてしまった身なので
ロハスがそんな大層なものとは思っておりませんが
自分にできることを最大限続けていきたいと考えております。

たしかに たいそうな問題提起のわりには屁の様な結論ですな
わたくしが「朝日新聞が今後も必要とされる条件」と考えるものは、この記事でいう説明責任、さらにいうと 無謬主義の打破でしょう。毎日の締め切り、森羅万象を対象とした記事のわりにあまりにも訂正記事が少ない。クレームをつけられても無視する・不十分な裏とり・明らかな事実誤認を認めない。そういう基本姿勢が一般人にバレたこと これまた新聞が読まれなくなった大いなる一因です。訂正記事を恥と考える文化を捨てていただきたい。訂正することでかえって信頼性が増すという基本的事実を特に朝日新聞幹部は認識するべきです。大昔から言われていることだからいまさら言っても無駄でしょうが。

川口様、貴兄のブログへのコメントは始めてですが、横から入り込む事、お許し下さい。
お馬鹿さん、イヤ、ご賢母のおばあちゃま、素晴らしい!!
お二人の会話を拝読させて頂き、思わず吹き出しました。
不謹慎の程、お許し下さいませ。
オバアちゃまの濃縮されたマスコミに対するご批判、感服して言葉が有りません。
私もマスコミに関しては川口様と意見を同じくする部分は有りますが、朝日は購読者数の桁が違うので、権力維持装置では困りますね。
マスコミが権力と癒着してしまったら、国民はどうなりますか、
吉田学校の優等生が政治を掌握して以来、政治が官僚の手にゆだねられてしまった。
最初の頃は敗戦後の経済復興など、良い方向に働いた事は事実でしたが、やがて三権が癒着し、政、財、官、も癒着。正義も道義も何も無い現実。
恐ろしいことです!!
戦前にも同様の事が有ったと感じております。
官僚の権力にすり寄る狡猾さはほとんど芸術の領域、、、。
マスコミも同様、、。
昨今の殺人、窃盗、いかさま、親殺し、子殺し、
総てはマッカ-サ-憲法と極東国際軍事裁判〔勝戦国の敗戦国に対する復讐劇以外の何ものでも無い)の歪められた認識から来ている事、過言では無いと思います。
ペリ-来航以来、多方面に渡って、アメリカの罠にはめられて来たこの国を、せめてマスコミは罪滅ぼしの意味でも正しい、いや、真実の報道を遡ってすべきと考えます。
●このまま不正義の基、火事場泥棒を続けていたら、世界の孤児となり、笑いものとなり、軽蔑の果て、私達は祖国を失い、美しい山河を無くしてしまうのでは!?
同様の事を海の向こうの藪(Bush)の旦那にも申し上げたいですね。

>いのげ先生
コメントありがとうございます。
そうですね、訂正を出し始めるとキリがない位
ウソが紙面化されています。
私も身に覚えがあります。
そして深刻なものほど訂正が出せないのです。
等身大の誠実さで紙面を作ったとき
どの程度部数が減るのか恐ろしくて
誰も試せないのだと思います。
やってみたら案外結果オーライかもしれませんが。

>m,n.様
ようこそ(笑)。
コメントありがとうございました。
官僚にしてもマスコミにしても
本人は眼の前のことを一生懸命処理しているだけのつもりでも
よほど気をつけていないと
長いものに巻かれてしまうと思います。
その方が楽ですし
褒めてくれる人も多いですし。

立ち帰るべき基準に
新聞の生き残りを置いてしまったら
強い気持ちを持つなんて不可能だと思うのです。

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