『存在することの習慣』

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2007年12月28日 14:37

全文読んでもいないのに、
ブログに引用した
フラナリーオコナー書簡集を読みました。

紅斑性狼瘡(ろうそう)という
リウマチの一種に分類されている難病(文中記述より)を患いながら、
書く仕事を粘り強く両立している日常が
ユーモラスに描かれています。

劇作家である親しい友人へ宛てた手紙から

これまで行き詰まりになったことは何度もあります。 でも、そういう道をたどった仕事はくずかご行きにしているつもりです。 なにを残すかとおなじくらい、 なにを捨てたかによって、 自分自身を知ることになるのだと思います

その友人が手術をした後、

元気をだして、楽しいことを見つけて、 自分をちゃんと慰めてね。 私もこれまで こういうときにはそうして乗り切ってきたし、 これからもそうするの。 私がりっぱにやってきたように行動することをいつも忘れなければ、 決して面倒に巻き込まれるようなことにはならないから

専門医と別の医師の治療方針が異なったときに、

取り除けるかもしれないと思っているものよりも、 取り除けられないとわかっているもののほうが、 あれこれ心配する度合いが少ないものです

そして、

あなたの欠点は忍耐のないことで、 エネルギー不足ではありません。 もし、忍耐もエネルギーもあるならば、 書き直しをもっと続けなくてはなりません

39年という短すぎる生涯の最後まで、
書くことを生き方にどう位置づけるか
率直に打ち明けられています。


この書籍ですが、
図書館のリクエスト制度を利用しました。

新刊書や図書館にない書籍の場合、
一ヶ月に三冊までリクエストできます。
到着次第、最初に読むことができます。

買ってから『積んどく』ばかりになるよりは、
返却期限までに読もうとするし、しかも無料、
とっても便利で合理的だと感心しました。
少なくとも、
『存在することの習慣』は、
このサービスがあったから読めた一冊です。

ただし、
村上春樹氏の新刊をリクエストしたら、
18人待ちでした。

これは、購入すべきなのでしょうね。

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