危うし、県立柏原病院 |
|
投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年09月19日 12:01 |
住民参加による医療再建の取り組みとして全国に知られる
「県立柏原病院の小児科を守る会」。
その守ろうとしている県立柏原病院がピンチらしい。
先ごろ兵庫県が発表した2007年度決算で
15億5600万円の赤字となったという。(詳しくは、こちら)
原因は、小児科以外の医師不足。特に内科医。
その数少ない内科医を兵庫県がさらに減らそうとしているとの噂あり。
それが本当なら、県は柏原病院を潰す気だね。
住民の目覚めが予想外で目ざわりだったということか?
コメント
兵庫県自体が、財政赤字団体転落が確実視されているほど、財政事象が厳しいのは良く知られた事実。
大幅な予算カットで、兵庫県内の県立病院や県立の医療機関は全部、廃院にするつもりなのでは?
場所的に民間病院委譲は、老人病院化以外は困難でしょう。
要するに、田舎には人は住むな、ってこと(大都会も病院勤務医不足が顕著ですが)。
都会に出て来られる人は、さっさと引っ越してください。
田舎に残るのは貧乏人と年寄りだけ。
医者も来ないし、病院もなくなるのに、そこに住み続けるのは住民の自己責任・・という論理がまかり通りそうです。
兵庫の県立病院の勤務医への処遇の悪さは知れ渡っています。
また、現場の医師からの改善策の提案も、県の役人には馬耳東風。「現業部門の医者風情が何か言ってるわいな」といったところでしょうか。結果、やる気のあって優秀な医師ほど、燃え尽きて辞めていった次第です。
医師逃散でやばくなって、県病院局は慌てて旗を振っていますが、責任逃れのポーズだけでしょう。
役人の先送り無責任体質など、公的病院の構造的な問題の結果としての病院崩壊の一例です。
伊関先生の「まちの病院がなくなる」で指摘されたことの多くが当てはまると思います。
>hot cardiologist先生、岡山の内科医先生
コメントありがとうございます。
近いうちに何らかのアナウンスがありそうと聞いています。
ご注目いただけますと幸いです。
>住民の目覚めが予想外で目ざわりだったということか?
目障りというよりは、県は「住民の目覚め」の意義を理解していないか、軽視しているのでしょう。
岡山の内科医先生がおっしゃっているように「公的病院の構造的な問題」だと思います。
もっと詳細に述べるならば、3年程度で病院関連部署以外へ異動する県の職員が病院経営について大きな権限を持ち、権限は持っていても実質的には無為無策のままで(病院経営については素人なので当然といえば当然です)、問題点を指摘されると場当たり的な対策をほどこすだけで(任期の間だけ無事に過ぎればいい、という短視的なビジョンだけで)しのいできている先送り体質が一番の原因だと思います。
地域医療に献身したいという志を持つ医師の多くは、待遇(金銭面)よりも実践できる医療の発展性、医療の質を重視します。現場から提案された改善策が無視されるような構造では「飼い殺しにされる」ことを危惧した、優秀な医師たちが逃散するでしょう。
住民が目覚めた地域であれば、医師招聘も夢ではないと思うのですが。
>slummy先生
コメントありがとうございます。
いろいろ思うところはあるのですが
状況が明らかになって
次の行動を考えられるようになってから
改めて開陳いたすことにします。