優先ではなく最優先

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2009年10月27日 11:39

先週のリウマチ外来は
いつもより患者が多いというわけではないのに、
やたら待ちました。

新型インフルエンザワクチン接種開始時期と
無関係ではないのだろうと思います。


偶然、膠原病外来に通院している知人と
待合室で一緒だったので、
マスク越しのお喋りに花が咲き、
待ったという感覚はありませんでしたが。


予約時間を1時間以上過ぎてやっと呼ばれました。


そしてわかったことは、
新型インフルエンザワクチン接種に関して

『何も決まっていないと』

いうこと。

関節リウマチ患者が
基礎疾患がある優先接種対象者に含まれる事は、
リウマチ友の会支部長が知らせてくださいました。

会員さんが描かれた素敵な絵手紙に添えて。


絵手紙.JPG


『あなたの何気ない笑顔が誰かの心を和ませているよ』

タイムリーなご配慮に感謝と敬服です。


主治医から、
「リウマチ患者の中でも、
生物学的製剤(エンブレル等)を使っている人は
優先ではなく最優先
となります」

「他に
ステロイドを一定量以上服用治療している患者も
最優先です」

そのような細かい基準を
各対象疾患について取り決めている最中なので、
まだ「何も決まっていないのと同じこと」

なのだそうです。

もちろん病院全体で、
できるだけ迅速に接種スタートできるよう
準備中ですが、

何しろ
配布されたワクチンに限りがある事、
ワクチン追加配布時期が不透明な事、
一定期間簡易外来を別に設けてそちらでワクチン接種のみ対応する試み、
それら一連の対象者への告知方法、
優先接種証明書の発行と受け取りの具体的方法、
2回接種の基準も曖昧だったので、
医療従事者と優先対象者だけでワクチンが足りなくなる可能性もある、

だから、
医療従事者もまだ接種していないそうです。

で、

「今後どのように対応すれば良いでしょうか?」

「メールもらえれば、その都度わかる範囲で状況をお知らせしますから」

「???それじゃ、他の患者さんには?」
(言ってから余計だったと猛省する質問)

「・・・・(ちょっとムッとして)だから・・・
(沈黙後)
今はまだ決まっていません、
せめて次回の予約を早めに入れますね」

お隣ブースで膠原病外来を終えた知人曰く、
同様の対話後
「先生方に早く打ってもらわないと困りますね」
と言ったら、
「インフルエンザにかかりたいですよ、そしたら休めるから・・」
とホンネが漏れる疲労困憊ぶりだったそうです。


外来後、
ロハスメディカル配置確認に
元勤務先病院の地域医療連携室に寄りました。

新型ワクチンは届いたけれど、
その数は職員の数分の一程度だそうで、
こちらも医療従事者含め、
まだ誰も打っていないということでした。


ところが、
専門学校で就職内定先の診療所に
週に数日仕事(事務職)を手伝いにいく学生(基礎疾患なし)は、
季節性に続いてまもなく新型ワクチンも打ってもらえると言います??


小学校では6年生の学年閉鎖を最初に、
学級閉鎖、学年閉鎖が相次ぎ、
ついに学校は
6年生と他一クラスのみになってしまいました。

今週の宿泊学習、
11月7日の『いちょう集会』も中止です。
職員室がとても賑やかなのだそうです。

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コメント

正直ワクチン間に合いませんよね
時期も数も…

あれよあれよという間に子供達に感染
息子は喘息なので十代でもタミフルを希望、5日間服用しました
その間弟は登園停止、私も出社停止扱い…

「カンブリア宮殿」という村上龍氏の番組で
ワクチン製造メーカーがたったの4社である→製造が追いつかないことと
大手製薬メーカーで製造しない理由
を取り上げていました

副作用の問題で大騒ぎするのは日本だけだとか
以前は学校単位で集団接種を行っていたので需要があったんですよね

季節性インフルエンザワクチンンでさえ近所の病院では予約が一杯になってしまったこの現実、集団接種の復活を願います

 集団接種が中止されたのは、副作用で大騒ぎしたからです。ワクチンに一定の副作用は避けがたいのですが、それを国民が許容しなかったためにこうなりました。
今や世界標準で行われているような予防接種でも、日本ではまだ認められていなかったり、任意接種だったりするものばかりです。

 今年認められた子宮頚癌のワクチンでも、普及すれば子宮頚癌の3/4がなくなると言うくらい効果があるそうなんですが、性行為開始前に注射する必要があります。(つまり子供のうち)
 おまけにどうやら数万円のお値段になりそうな気配・・・この値段だけで皆さんどん引きですよね。おまけに10年あるいはそれ以上先の発ガンを予防するためのワクチンとなると、いったいどれだけ打つ気になる人がいるのやら。さらにこれで何か問題が起きたら、製薬会社はたちまち撤退してしまいそうです。

>山口様
数万円ですか!
まさに私は3カ月に一度子宮頚ガンの検査に通っています
中等度異型上皮の状態が6年間、経過観察の検査費もトータルすればかなりの金額です
ヒトパピローマウイルスの検査もたまに実施
どうやら私の体はウイルスにとって快適らしいです!?

治療や検査の負担をかんがみればどうみても「予防」に勝るものはないと感じます

teru(´Д`) 様、山口先生、

コメントありがとうございます。

teru(´Д`) さんのように、家族も含めてきちんと自宅待機や熱が下がった後も感染防止の配慮ができれば、学級閉鎖をする必要もなくなるのではと思います。職場も当然休むべきとして日頃から対応できる体制を整えられることが理想なのでしょうが・・実際は難しいですネ。


子宮頚癌ワクチンは、子どものうちに接種しないと効果がないのですね。一般的に高価であっても、罹患後の治療やその他の負担を実感している人には切望です。早く娘に打ちたい・・


ワクチンや薬はどんなものでも副作用があること、ワクチンを打ったから感染しないとはいえないことを、もっと周知する必要も感じます。


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