消防庁が医療界に豪速球 コメント欄

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年11月18日 20:27

 都道府県に救急患者の搬送・受け入れのルール策定を義務付けた改正消防法が先月末に施行された。「ルール策定」という部分だけがクローズアップされて伝わり、否定的な見方をする医療者も一部いるようだが、この法改正は、これまで一部の業界団体や永田町・霞が関だけで決まってきた医療政策決定のプロセスを変えていく可能性も秘めている。(熊田梨恵)  

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コメント

>医療界自体もそれを許してきた。
>地域医療の現場が実態をデータとして出し・・・今後の医療界の取り組み次第だ。 

 それを、誰にやれと? 何度言われても判らない人がいるようですが、医療現場は本気で常に忙しい。世界一の医療を、世界最小人数でやってきてるんだから、余分な人手は本当にない。「許してきた」などと他罰的な言われかたは不快。

>それ以外の声はまったく我々には届いていなかったわけで、その構造を医療界自体も許してきた」

 不作為の罪を、開き直っている。例えば、崩れかかった鉄骨の山を肩で支えて喘いでいる人に向かって、「その鉄骨がどれほど重いのかデータを出してくれないと、何人で手伝ってあげれば良いのか判りませんけど、何か?」と言っているようなもの。不愉快も極まる。

>脳外科医様
私も例え話をしますね。
何やら苦しそうな患者が来て、でも本人は自覚症状を何も言わず
付き添いの人ばかり滔々と「この人はこういう状態なんです
」と言います。
検査の手段もありません。
これで正しい診断ができなかった時
それは医師の責任ですか?
患者は自分で情報を伝えるべきだと思いませんか?

通りすがりの者ですさん

 脳外科の患者の殆どは、あなたの例え通り、何やら苦しそうで本人は自覚症状を何も言わず付き添いの人ばかり滔々と「この人はこういう状態なんです」と言います。それで診断治療しなければ、脳外科医は不作為の責を問われます。
 患者は自分で情報を伝えるべきだと思います。でも、伝えられない患者は医師の責任外だなんて・・・あなたはそれで良いと、本当に思うんですか?

「忙しいからできない、だから、周りが配慮しろ」なんて、ただの甘え。
で、配慮したら配慮したで「現場にいないやつに何が分かるのか!」「こんなもの、絵に書いたもちだ」と批判するんでしょ?

当事者が声をあげないと何も変わらんよ

>当事者が声をあげないと何も変わらん

私に言わせれば「当事者」とは、患者と、その家族と、未病の人。
つまり、医療を利用する全国民が声をあげなきゃ、変わらない。
医者や病院に文句言うばかりの国民こそ「甘え」です。
そして行政は、国民と医療を内輪もめさせ、不作為を開き直る。

医者があげてきた声を、誰が聞きましたか?
「声が大きい意見だけ」だとか「全然届いてこない」だとか
右に左にかわされるばかりで、ここまで来てしまってます。

再反論、来ませんね。

呆れてモノが言えないだけだよ....

>呆れてモノが言えない
 こういうコメントが、国民や行政の不作為の姿そのもの。
 誰でも、いずれは病気か怪我で医療を利用することになる。その時、自分の主治医には、現場の実情のデータ出しなんかにかまけてないで、治療に全力を集中して欲しいと思うだろう。その矛盾が頭の隅に引っかかっているから、実は徹底反論は誰にもできない。反論できない苛立たしさを転嫁したいばかりに「甘えているのは医療だ」とか「呆れてモノも」などと誹る。そんな不作為の開き直りを続けていればまもなく、国民の誰一人として満足な医療を受けられなくなる。現場は警鐘を鳴らし続けているが、普通の人さんも聞く耳を持つ気はないようだ。
 もっとも「自分の主治医だけは金で飼っているから、他がどうなろうと痛くも痒くもない」と思っている人々もいる。そういう人々の思惑通りに、大多数の国民が誘導されている。普通の人さんは、どちらだろう?

見苦しいので止めて下さい。
論理として間違っているとは言わないが、一般市民相手にそうやって居丈高に叫ぶ姿勢が、医師に対する偏見をさらに助長することが分からないのでしょうか。
正しいことだから言えばいいってものではないのです。
伝え方が間違っていたなら、ただの愚痴にしかなりません。
こんな単純なことを、(自称)医師に言わなければならないことが悲しくてなりません。
一言一句に神経質になるよりも、文章全体を見たらどうでしょうか。
あなたの感情的なコメントよりも、余程説得力がある様に思います。

僻地医さん
>一般市民相手にそうやって居丈高に叫ぶ姿勢が、医師に対する偏見をさらに助長することが分からないのでしょうか。
 本当に死力を尽くしている医師は、それを大きな声で叫ぶべき。それによって、甘い汁を吸っている一部の医療関係者にとって都合の悪い方向へと、一般市民の理解が進む。それを「医師に対する偏見が進むこと」とは思わないし、そう単純なことだとも思わない。
 記事の文章全体をよく見たのなら、医療界の中に一害が居座っていることを最も問題視していることはわかるはず。(自称)僻地で勤務する医師が、極限に忙しいでしょうに、なぜそんなに良い子になって、上品な伝えかたで誰にどんなデータを陳情するつもり? そのやりかたで一害を取り除ける?
 ただ、私の書き込みが見目麗しくない愚痴になったことはご指摘を認める。

脳外科医さま。私も勤務医です。しかも日本一、二を争う勤務医不足県の。だからかもしれませんが、あなたのコメントは私の本音に限りなく近いです。でも現場を知らない方々に言葉でわかってもらうのは無理なんです。私は自分の実家の両親(非医療従事者)にさえ、この現状をわかってもらうことができませんでした。実の娘が親にわからせる事ができないのに、赤の他人になんか、言葉でいくら説明したってわかって頂けませんよ。消防庁だか財務省だか厚労省だか知りませんが、お偉い方々に3ヶ月程ぴったり張り付いて頂いて現場の医師と行動を共にされたら少しはわかってもらえませんかね・・・勿論、担当医師が呼び出されたら奴も現場に来るし、夜は担当医師が帰れるまで奴も居残りですし、居眠り厳禁。その医師の当直にも翌日朝からの勤務も、ちゃんと同じように付き合って頂くんです。でも、現場の能率は大幅に低下しますが・・・使えないお客さんがいると、邪魔なだけだし。前途多難ですね・・・

kontaさん
あなたの治療を受けた患者達は、みな身に染みてわかっている。死力を尽くすあなたの姿が語る。その姿で、患者の家族たちに、未病の人たちに語って欲しい。不作為を開き直る人々からの誹りや、無視や、誘導に負けずに。そうすることが、日本の医療界に居座る一害の居場所を狭め、奪う。

脳外科医さんと同じように考えている勤務医は本当にたくさんいると思います。みんな勤務に明け暮れて、情報発信できるような環境にはありません。だからこそ、できる人がするべき、と思うのですが、そういう人の多くが、おっしゃる’医療界の一害’にあたる人である場合が多く、解決につながりません。レベルの高い議論は本当に難しく、すぐに変な方向に誘導されてしまいますね。

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