厚生労働省のデータは実態を反映しているか コメント欄

投稿者: 新井裕充 | 投稿日時: 2011年08月18日 16:57

 医師数や平均在院日数など厚生労働省のデータに対し、実態を反映していないとの指摘がある。(新井裕充)

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コメント

急性期病院の救急・産科・小児科医師が足りないのに、皮膚科や耳鼻咽喉科の医師が順調に増えて、将来の医師の需給アンバランスはどうなるのか、と、素直に危惧します。
中核病院のスタッフはいまだに大学医局からの割り当てで回っているところが多いでしょう。産科小児科は少なく、救急はもっと少ないでしょう。でも、皮膚科や耳鼻咽喉科の医師は潤沢に割り当てられます。病院側は、今までの医局構造から、「当院で不足なのは産科・小児科・救急なので皮膚科耳鼻咽喉科はいりません」とは言えず、引き受けざるを得ません。急性期病院で皮膚科や耳鼻咽喉科の(開業準備中の?あるいは給料が保証されているので勤務医で定年まで続ける?)医師が大勢いて、どうなるのでしょう。
皮膚科や耳鼻咽喉科の勤務医が、それぞれ内科系外科系スタッフとして病院の当直当番になっても、救急車からの問い合わせには「今晩の当直医の専門とは違うので当院では対処できません」と答えることが多くなるのではないでしょうか。
救急医療の危機はこのような形でジワジワ追い詰められていくのだと思います。疾病数から必要医師数を割出し、科の定員を制限しなければ、当直していても救急を簡単に断れる楽な皮膚科耳鼻咽喉科希望者が殺到し続けることでしょう。

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