昨日、予防接種部会で耳を疑う発言?

投稿者: | 投稿日時: 2011年11月08日 01:51

現場からの医療改革推進協議会の傍聴記をさっそくもうお休みして、予防接種部会のはなし。実は昨日、その第19回会合が厚労省で開かれていたのですが、出かけることができず・・・。そこで、ポリオワクチン問題について、耳を疑うような発言があったと人づてに聞きました。あくまで人づてですが・・・。


こちらが昨日のポリオワクチンに関する資料

。不活化ポリオワクチン検討会で配布されたものの抜粋=生ワクチン啓蒙のチラシやQ&A、生ワクチン接種率の低下についての資料等と、最後の3ページは、中国での流行や不活化ワクチンに関連する有害事象についての資料を追加したもののようです。うーん、どう考えても意図的。要するに、生ワクチンをどうしても打たせたいんですね。そのために、「お隣の中国で流行ってますよ」ということを具体的に示して、危機感をあおり(それ自体は間違っていないのですが)、その上で「IPVも100%安全じゃないんですよ」ってことを強調する資料でもくっつけて生ワクチンへ誘導しようと。分かりやすすぎて苦笑です。


実際、議論の流れはそんな調子だったことが、人づてに伝わってきました。「事務局=厚労省健康局結核感染症課は、IPV(副反応)も副反応があると強調していた」、「某構成員は、交通事故で何千人も死んでいても車に乗らない人はいない、という例を出していた」、さらには「生ポリオで死んでも後遺症が残ってもしようがない」という発言まであったとかなかったとか・・・!!


もしこれが本当なら、唖然とします。そもそも資料にも、「接種後の副反応の報告を全て集計したものであり、因果関係の評価はおこなわれていない」なんて書いてあります。要するに、副反応と言い切っていますが、因果関係がわからないまま、報告されたままに副反応として集計しているわけで、その中には本当は単なる有害事象と呼ぶべきものが場合によってはかなりの割合で含まれているかもしれないのですね。それをもって、IPVがいかにも安全とは限らない、と強調する材料に使おうというのですから、もうなりふりかまわない、という感じ。切羽詰っているのかな、という見方をしたくもなります。


もちろん、その他の2つの発言も、本当ならびっくりです。欠陥車と分かっていて、一生続く生涯が残る交通事故を起こす可能性があると分かっていて、もっと安全な車があるのに、それに乗らずに欠陥車を選らず人がいるでしょうか。ちなみにもう1つの発言(?)は、取り合うことさえはばかられるレベルです。あくまで、人から聞いた話ですが・・・!!


今回の予防接種部会、実は正直に言えば、のんきにしていて(シンポに気を取られていて?)見逃してしまいました。不活化ポリオワクチン検討会に出て以来、興味を持ち始めていたのに、大反省。次回こそは傍聴してみたいと思います。何しろ、一昨日のシンポジウムにも登場した神奈川県の黒岩知事が2年前、ワクチン行政のあきれる実態を身をもって感じたというのが、この予防接種部会。黒岩知事は自身はその場で孤立していた、と言っていましたが、いまやこの予防接種部会のほうが、世間一般の問題意識から孤立しつつあるような気が・・・。私の杞憂で終わればいいのですが。それを次回は、自分の目と耳で確かめてきたいと思います。

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コメント

聞き逃して残念でしたね。
でも、
いずれ議事録が出たら、じっくりと検証させていただきましょう。(笑)

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