ポリオの会 本日14時15分 厚労大臣に署名提出

投稿者: 堀米香奈子 | 投稿日時: 2011年12月16日 11:31

今朝、ポリオの会の小山会長から、「ポリオの会です。本日14時15分から厚労大臣に署名提出いたします」と題したメールが送られてきました。引用します。

「本日11時45分から、国会衆議院第5控室で民主党陳情要請対応本部で池口修次企業団体対策委員長、梅村聡委員長代理と面談、14時15分から30分の予定で小宮山厚労大臣に6651筆の署名の提出をいたします。」

その後、15時から記者会見とのこと。

要望は、1年前と変わりませんことが非常に残念です。本当は、お礼申し上げる提出にしたかったのですが。」


この最後に添えられた一言が、多くのポリオ患者、そして未来を担う子供たちを思って署名した多くの人々の苛立ちやもどかしさを代弁しています。


私も、もちろんその一人。


ちょうど1年前に、ポリオの会では不活化ワクチンへの早急な切り替えを求めて3万筆もの署名を集め、厚労省に提出しました。私も署名しました。それからの1年、国は何か大きな決断をしてきたでしょうか。製薬会社をせかすくらいのことはしたかもしれません。しかしそれ以外は、不活化ワクチンの来年導入を後先考えずに発表したこと、不活化ワクチン切り替えまでの話でなく切り替え時に「いかに円滑に進めるか」という話を中心とした検討会の設置、それくらいしか思い当たりません。


そんななか、神奈川県では黒岩知事主導で進められてきたポリオ不活化ワクチンの独自接種がいよいよ昨日、実施されました。

●ポリオ:神奈川県、不活化ワクチンの接種開始…国内未承認(毎日新聞 2011年12月15日)

こうした動きを受けて小宮厚労大臣も、国産不活化ワクチンの導入を「来年度末」から「来年秋」に半年ほど早める発言をしたとのこと。しかし、それでもまだ1年近くあります。1年あれば被害者を出すのには十分です。それまでにも定期接種での生ワクチン投与は行われるわけですから。不活化ワクチンであれば生まれなかった被害者が、国の不作為によって生み出されるかもしれないのです。「かもしれない」どころではありません。今年の春の定期接種でも、現に出てしまいました。長男のように軽症で受診しなかったり気づかれなかった患者は、把握されている人数よりずっと多いはずです。


ところで、この神奈川県の動きについては、昨日テレビでも報道されました。ちなみに私と長男も急遽インタビューを受け、TBSの「Nステ」や「NEWS23」でちょっとだけコメントが使われていました。私がこうしたインタビューに応じる理由は、もちろん世の中の多くの方に実態を訴え、理解を求め、協力を呼びかけたい、という思いからではあります。ただ、そのほかにもう一つ個人的な理由もあるのです。


以前ブログでも書かせていただたように、私は本当にのんきな母親で、長男がポリオによる麻痺を発症したときも、目の前の事態に怯えながらなにもできず、なにもせず、受診さえさせませんでした。幸いそのときは1日半ほどで回復しましたが、それでかえって麻痺のこともわすれてしまい、生ワクチンとの関連を考えもせずに数年経過してしまったのです。ですから、長男の麻痺についてはむしろ「思い出したくない家族の記憶」としてしか残っておらず、当時何の記録もありません。逆にポリオと知っていれば、危機感を持ってビデオ撮影もしたかもしれませんが、単なる一過性の不調と思っていたために、何も残していないのです(わざわざ風邪の我が子を撮影しようという人はあまりいないですよね?)。


というわけで、今回テレビのインタビューを受けたことも、こうしてブログを書いていることも、理由の一つには、まだ何の自覚も認識もない長男自身への記録のため、というのもあるのです。いまさら、ほんとうに今更ではあるのですが・・・。そしてもちろん、私共と同じように怖い思いをしたり、将来のPPSの不安を抱えたり、そしてもっと辛い思いをする人が、行政上の問題のためにこれ以上現れるなんて許しがたいという気持ちが大きな原動力になっています。


さて、上記の新聞にもありますが、「近くの医療機関で予約が殺到し年内の接種ができないため遠方から足を運んでいた」という状況。これが本当に先進国の姿なのでしょうか。さらに、これは神奈川県内の話ですが、他の地方ではもっと大変な状況と聞きます。県外に足を運ぶのも珍しくないとのこと。もちろん、来年度の定期接種導入を知らされている以上、1回4000~6000円の自己負担を前に不活化ワクチン接種を躊躇する親御さんはそれ以上の数に上るはずです。不活化ワクチンも生ワクチンもどちらも接種しない人の数がこのまま増えていけばどれだけ危険か。それを生ワクチン飲ませない親御さんの責に帰するのでしょうか・・・当然、見当違いですよね。10年前から不活化ワクチンに切り替わっている国がたくさんあって、今や「不活化ワクチンを無料で接種できる」のが世界標準なのですから。


ポリオの会、小山会長の言葉があらためて思い返されます。「要望は、1年前と変わりませんことが非常に残念です。本当は、お礼申し上げる提出にしたかったのですが。」ポリオ不活化ワクチン検討会の悠長な議論が、やっぱり頭に浮かんでしまうでした。

<<前の記事:ワクチン同時接種、してきました。    TPP問題、医療界が押さえるべきツボは②―長尾敬議員に聞く:次の記事>>

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://lohasmedical.jp/mt/trackback/2981

コメント

ほんとこの国の住民であることが恥ずかしいです
小宮山大臣が本日、来年秋までに不活化ワクチンを承認するように急ぐと表明。このタイミングは意図的なのかも知れません。何の解決にもならない。政府には良心や思いやりなどないのはいつものことですが、理性すらないようです。
 小宮山大臣は自分の頭で一切考えてないと思います.思考してもこうならば能力がないということでしょう

-------------------------------------------------
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111216/bdy11121612300003-n1.htm
2011.12.16 12:29

 乳幼児のポリオ(小児まひ)の予防接種をめぐり、神奈川県が先行してまひの副作用がないとされる未承認の不活化ワクチンの接種を開始したことを受け、小宮山洋子厚生労働相は16日の記者会見で、早ければ来年度末と説明していた不活化ワクチンの導入時期について、「来年秋の接種の時期には間に合うように努力するよう指示している」と述べ、当初の予定を前倒ししたい考えを示した。

 現在、定期接種で使われている生ワクチンは、ごくまれにまひを発症する。神奈川県は国の導入を待たず独自に不活化ワクチンを輸入し、15日から希望者に接種を始めた。

☆ポリオ生ワクチンによる麻痺から子供たちを守る父母の会

の結成が必要なのかも知れません。名称はこれも良しか

▼厚生労働省の不作為から子供たちを守る父母の会

To このblogを毎日監視している厚生労働省の担当者様
 もはや事態は閾値を超えました。小宮山大臣を騙すことは
 できても父母や市民は騙されません。不作為を続けること
 でAIDS裁判のごとき事態になりかねません。自己保身の
 ためにも緊急にポリオ不活化を承認し、輸入すること以外に
 解決不能です。
  MSN産経newsを見てください。ライフ関連において、
 この一時間でpolio関連のアクセスが10位中に4つも入って
 ます。もう騙すことも隠すこともできないのです。
  謝罪しておこないを改めれば必ずあなたたちは赦されます

コメントを投稿


上の画像に表示されているセキュリティコード(6桁の半角数字)を入力してください。