2人に1人はがんになる の真実

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2016年12月16日 00:00

がん対策基本法が改正されたので、次号で簡単な図解記事を作ろうと準備している。


アート・ディレクター(デザインの責任者)に相談したところ、

がんの話に必ず最初に言われる「日本人の2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで死ぬ」という言葉の意味

も、ちゃんと知らせた方がよい、と言われた。


たしかに、ごもっとも。誌面でどう表現するかは、アート・ディレクターとのご相談なのだが、実はちゃんと説明した公的なサイトがある。


それが、国立がん研究センターがん情報センターの「最新がん統計」。大項目の2が「がん死亡」、3が「がん罹患」で、年齢ごとの表も出ている。


若い人が罹患し亡くなると目立つという側面はあるにせよ、実は圧倒的に70代以降の人たちが罹患し亡くなっているということが分かる。で、がん対策推進協議会の議論を追っていくと、若年層のがんに対して必要なことが、高齢者のがんに対して当てはまるわけではなく、高齢者に合わせたがん治療の在り方は模索が始まったばかりということにも気づかされる。


オプジーボの問題に最初に警鐘を鳴らした国頭英夫医師が年齢を考慮しろと主張していること、真剣に受け止めなければならないだろう。

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