ワセダクロニクル |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2017年02月01日 09:03 |
朝日新聞特報部にいた渡辺周さんが、早稲田大学ジャーナリズム研究所に移り、調査報道を行う「ワセダクロニクル」なるwebメディアを本日オープンしたそうだ。
なんで朝日新聞は、こういう人たちを活かせないんだろうとか何とか思うことはあるのだが、それより何より一本目の記事にいきなり刮目した。
買われた記事? もしや、この業界のことでは? やっぱり。。。
詳しくは、原典をお読みいただくとして、医薬品業界でこのようなステルスマーケティングが横行しているのは間違いない。
背景事情として、企業から一般消費者への真っ当な情報提供さえ、厚生省局長通知による規制の対象になるという大問題がある。それをかいくぐるため、お金が動いていたとしても「広告」「PR」の表記をしないのが、お作法だ。
だが、読者からすれば、記事と広告とでは受け取り方が違うはずで、その一線を曖昧にしたら、読者に対する裏切りでメディアの自殺行為だ。
『ロハス・メディカル』もフリーペーパーだから、企業からお金をいただかないとやっていけない。ただし必ず「広告」の表記を入れる。「広告」になると、企業にとって当たり障りのない情報発信しかできなくなるし、読者も身構えるので、結局出稿しても意味がないということになる。この構造に吞み込まれ、翻弄されている。
それにしても「買われた記事」のインパクトは凄まじい。特に共同通信編集委員のインタビュー動画に鼻水が出そうになった。イレッサの記事を誘導されるまま書いて、多くの人が死んじゃったという趣旨のことを言っている。薬害弁護団は攻める相手を間違えたんじゃなかろうか。