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老人法ならぬ「小児健康法」を! (ロハス・メディカル06年2月号に掲載)
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北海道の田舎で医者をやっていましたが、数少ない小児科の先生が、市民の要求に無限に応えていくことなどできるわけもなく、それでも、休日は午前中に時間を決めて、風邪のシーズンは外来診療時間を多少延長して、できるだけのことをしていたものです。
ときおり、都会から転勤して来た御両親が、深夜の救急外来で他診療科の当直医師が診察することに納得できず、「この子に何かあったら責任取れるんですか!」と小児科の先生を呼ぶこともありましたが、まず、他科の医者の判断が覆ることはありませんでした。
過重な負担により、小児科医による夜間・休日小児科診療はドミノ倒し現象を起こして消滅しつつあります。患者さんの要求を第一に考えるのであれば、充分な小児科医を確保して再挑戦する必要があります。
少子化対策の一環として、診療費の負担をできるだけ低下させつつ小児科医による夜間・休日診療を再建するのであれば、公費負担を充分に引き上げて、これを現場に投入する必要があります。小児科医の負担軽減は、医師にしかできない仕事に集中させるところにも工夫が必要であり、それには、小児科医だけでなく周辺の医療専門職、非専門職スタッフの充実が必要不可欠です。
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北海道の田舎で医者をやっていましたが、数少ない小児科の先生が、市民の要求に無限に応えていくことなどできるわけもなく、それでも、休日は午前中に時間を決めて、風邪のシーズンは外来診療時間を多少延長して、できるだけのことをしていたものです。
ときおり、都会から転勤して来た御両親が、深夜の救急外来で他診療科の当直医師が診察することに納得できず、「この子に何かあったら責任取れるんですか!」と小児科の先生を呼ぶこともありましたが、まず、他科の医者の判断が覆ることはありませんでした。
過重な負担により、小児科医による夜間・休日小児科診療はドミノ倒し現象を起こして消滅しつつあります。患者さんの要求を第一に考えるのであれば、充分な小児科医を確保して再挑戦する必要があります。
少子化対策の一環として、診療費の負担をできるだけ低下させつつ小児科医による夜間・休日診療を再建するのであれば、公費負担を充分に引き上げて、これを現場に投入する必要があります。小児科医の負担軽減は、医師にしかできない仕事に集中させるところにも工夫が必要であり、それには、小児科医だけでなく周辺の医療専門職、非専門職スタッフの充実が必要不可欠です。