セミナー

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2006年08月01日 21:29

昨日、グラクソ・スミスクラインの主催する
メディカルセミナーに行ってきた。
講師は東邦大学の坪井康次教授。


不眠を訴え睡眠薬を処方されている人の中に
「うつ」の人が相当程度混ざっているという内容。


なるほどー。
面白いねえ。
勉強になった。


皆さんは余りご存じないかもしれないが
メディア向けに製薬会社が時々こういう勉強会を開いてくれる。
ここで発表することが面白ければ
記者が記事に仕立ててくれるという寸法だ。


目的は何か?
今回の場合は
ズバリ見過ごされている「うつ」患者の掘り起こし、だろう。
見過ごされていた患者さんが治療に回ってくるようになれば
同社の薬「パキシル」の処方量が増える。そういう関係だ。


この手の話は
一歩間違えると患者さんを脅迫するものになりかねないので
全部一律には判断できないが
救われる人が多いのなら積極的に評価されていい、と思う。


今回のネタの切り口は面白かったから
恐らく、この話を少し補強したような記事が
今後しばらくあちこちのメディアに出ると思われる。

<<前の記事:Pierre Marcolini (銀座)    参ったなァ:次の記事>>

コメント

メーカーの方のおっしゃる通り、不眠で悩む方のなかに占める鬱の割合、実感としてかなりいらっしゃると思います。

私は…多角的な要因で鬱傾向→眠れない→飲んで寝る→お酒の作用でさらに鬱が深く…という悪循環になっていましたが、睡眠薬を処方してもらって、うまく抜けることができました。

「睡眠薬」には私もはじめ抵抗がありましたが、うまくつかえば生活を改善できることがわかったので、もっと啓蒙しても良いかと思います。

>NGS様
不眠は「うつ」と切っても切れない関係にあるようです。
不眠→鬱 の傾向が強い場合は睡眠薬で良し。
鬱→不眠 の傾向が強い場合は、根元の鬱を治療した方が良い
こんな趣旨でした。

大変興味深い内容でした。ありがとうございました。
そういう「製薬会社のセミナー」って、直接一般向けにやらないのですよね。
鬱は、重くなるほど自分で認めない→受診・投薬が遅れる→さらにひどくなる悪循環だと聞きます。

ところで、同姓同名の先生が、筑波大学の脳神経外科にいらして、ちょっとびっくりしました。