第18回

投稿者: | 投稿日時: 2006年10月26日 18:24

(“退院”まであと少し?。うーーーん、気合で第18回)


痛みが少しずつおさまっていくと同時に、
導尿カテーテル、硬膜外麻酔、ドレーンとからだの中へ入れた管が1本ずつ抜かれていく。
まだまだ苦しいものの、トンネルの出口がちらちらと見えた感じだ。


いよいよ最後の「胃管」だけ。
手術直前に病室で入れられた、あの苦しいチューブである。
ゴム製の、うどんの麺よりははるかに太いチューブが鼻からのどをとおり、
胃まで届いていることを思えば、
どんなに不快かは想像に難くない。
24時間、毎日のどを塞がれているのだ。


最初の説明では、「術後3、4日」で抜けるとのことだった。

いらいらしながら1週間が経過し、
待ち望んだ「バッキョ(抜去)」の台詞が主治医の口から出た。
そのうれしさといったら、退院許可のときよりうれしかったくらいだ。
絶大なよろこびである。

午前、研修医のドクターが、入れたときと同じように病室へ現れ、
そして、晴れて私のからだから点滴以外の管がなくなった。


しかし、

数時間後に異変は起きた。


どうしようもなく、気持ち悪くて、吐きたくて、
吐きたくてもはけないという苦しみがはじまったのだ。

吐き気止めの薬はまったく効かない。

この吐き気はなんなのだろう。

涙をながしながら吐き気に苦しんでいたところ、
突然こみ上げてくるものがあった。

ほんとうに一瞬。一瞬に吹き上げた。
私と私の寝ていたベッドは、真緑色に染まったのである。

よろこびはつかの間。あまりにあっけなかった。

<次回へつづく> この真緑色の正体は?・・・でもあまり想像されないほうがよいと思います。

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コメント

それはズバリ胆汁ではないですか?
私、大学1年生の時の新歓コンパで潰されて
(全員、潰れるまで飲まされます。
今考えると恐ろしー)
起きたら全身緑色だった経験があります。

>森さま
私も、治療中に何度か吐きました。。。
職業柄、そんな状態でも観察してしまうんですよね。。。
ほんときれいな翠色でした。


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