予約制

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年11月06日 23:23

森様の書かれた、診療待ち時間と予約制についてですが、

勤務していた病院で、院長は開院して23年間、予約制を採りませんでした。

「患者様が来たいときに来る。
患者様が診てもらいたいときに来る。
それが誠意を尽くす患者様主体のやり方だ」と。

これは、

とんでもない待ち時間を発生する原因にもなりました。
カルテ出しも大変です。人海戦術ありきでした。
複数の科(30近い診療科を標榜)にかかる患者さんは、丸一日がかりです。
朝6時前から再来受付の前に行列です。

一方で、病診連携の立場から、この予約制なしは、開業医先生には意外に好評でした。
「だって、おたくは予約なくても、診てくれるんでしょ?・・・有り難い」

24年目に、外来クリニックを分離して、オーダリングとセットで完全予約制になりましたが、
最初は患者様からブーイングの嵐でした。
(予約時間後3時間経過しても診察室に入れない状態がザラでした)

ようやく、オーダリングの入力も、診察時間と検査と会計までの流れも軌道に乗って、当初ほどのトラブルはなくなって落ち着いた様子ですが・・・

他方、私が受診する大学附属病院。
主治医は懇切丁寧なので、午前の診療が午後4時ごろになっても終わらないことがしょっちゅう・・・
(お昼食べないで夕方まで診ています。でも痩せない・・??)
あらかじめ、遅め(午前10時ごろ)の予約のときは
「午後から来てください」と言われます。

いつも予約時間通りという別の先生にかかっている他の患者さんが言うには、
「『ここ(大学病院)は、一人5分しか診療時間が取れない』と言われて、話の途中でも診察を終わらせてしまう」という信じがたい状況に絶句しました。

大学病院などと同じレベルの検査や診療、投薬が、待ち時間なし、完全予約制、クリニックの平均滞在時間30分以内で丁寧な診療ができる、
サテライト・クリニック』が理想なんでしょうが、実現までの道のりは遠そうです。

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コメント

真木さんのブログにコメントさせて頂きたく、皆様の待ち時間に関する主張、考え方を総て読ませて頂きました。
この問題は決して解決不可能とは思いません。皆様のご意見や主張は一つ一つ、総てもっともと感じました。

やる気が有れば総ては解決致します。
基本的にはやる気がないのです。
遠い昔に既に月面着陸をしている時代では有りませんか、
川口さんのおっしゃられている通りの事を、もっと子細に分析して、利益の問題を第一義に考えたとしても、予約者の人数、現在に至るまでのデ-タを基に時間割をしてみれば、大方のアウトラインは設定出来るはずです。
管理者の側は多少困難を要しますが、たいした問題ではないと考えます。
現実問題として、その日の予約者をこなせているのが現実なのですから、その現実を細分化して系統付ければ不合理は解消出来るはずです。
要するに、やる気が有るか、無いかの問題です。
しかし、腐朽した官僚機構では出来ません。彼らは基本的にやる気は無い、とにかく仕事はしたくない、私服を肥やす事と、出世だけしか考えておりません。
これは本当の事なのです。
そうですね、官僚諸君。
彼らの苦笑する顔が目に浮かびます。
民は生かさず、殺さず。これが長くこの国の国家の基本理念ですからね。
これに反し、国民の側に立った物は皆、色々な形で抹殺されて参りました。
医療費の削減を図る前に、まず、官僚の天下りの根絶、援助に名を借りた血税の国外へのばらまき、国民が声を大にして言うべき事が沢山有るのでは!?
最後に一言、私達、日本人はあまりにも忍耐強く、おとなし過ぎます。それを美徳の要にすり込まれ(マインドコントロ-ル)されて参りました。
(忍耐や穏やかな性格、その事を総て悪いなどとは決して思ってはおりません、大切な事ですし時と場合によります)

官僚に取って一番嫌う相手は物事を声を大にしてはっきり言う人間なのです。
自分たちの仕合わせは自分たちで勝ち取る。
この精神をモット-に
皆さん、信念を自信を持って貫いて行きませんか、、、。
病院での待ち時間、私も朝、一番9時の予約が午後になり、声を大にして事務局まで出掛け、待ち時間無しの勝利を勝ち取った経験が有ります。
病気の時こそ元気を出しましょう!!

真木先生、今日はこれから暫く留守に致します、、、。


m、n. 大先生のあとにコメントは緊張しまっす!!!!!

要するに「やる気」出して、「本気」になれば何でもできるちゅ-ことだ。

それにしても、いまどき予約制でない大病院が存在していたなんて。こりゃ、行くほうも勇気いるなあ・・

>m、n. 様

いつもながら、力強いコメントをありがとうございます。

暫く寂しくなりますね・・・

いいな、秋の温泉。
ゆっくりお疲れを癒されてくださいね。

>のんち様

病院にお弁当もってピクニック気分で来られる高齢者の方も多かったです。

つまり急性期病院なのに、「かかりつけ医」として患者を取り込んでいる部分もあったのです。

さすがに現在は、紹介状持参する方以外は予約です。

究極には、m、n.様のおっしゃる通りかもしれません。
ただし、現在のように
患者の満足度を上げることと、現場の満足度を上げることが、トレードオフになるのであれば
現場の工夫以前に
ルールが間違っていると思わざるを得ません。
声をぶつけるべき対象は
ルールを作っている所ではないでしょうか。

上記コメントの
「現場の満足度を上げる」は舌足らずでした。
「医療従事者の労働環境改善」とすべきでした。
失礼しました。

>川口様、ありがとうございます。

なるほど~!!

診療報酬体系(つまり医療行政)に右往左往せざるを得ないから、患者満足も医療従事者の労働環境改善も同時には上がらないのだと・・
逆に考えれば、儲からなければ(赤字になれば)病院は破綻する、破綻しないように努力すれば、患者満足は低下する診療報酬のルールになっていると・・??

どうなれば理想なんでしょう??

だんだんこんがらがってきました。

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