リカバリーの時間

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年12月13日 22:59

実は、先週までの二週間、
朝起きることができませんでした。
(ひどいときは昼前に起き出す始末)
最低限予定が入っていることは、こなすのですが、
どうも身体がゆうことを聞いてくれません。

それで、思い出すのは、数年前PET検査での陽性結果を受けて、
全身麻酔で開腹手術をするかしないかの瀬戸際だったとき、

結局せずに済んだのですが、

当時、しなくて済む結果になってから、

「大丈夫、大丈夫、手術は全く心配ないし、入院も数日ですむ」
「がははっ」

と笑っていた院長が、
真顔になってポツリと言った事、

「ホントにどうしようかと思ったよ。
あなたの場合、手術と入院は数週間でも、
身体が元にもどるのに一年はかかるよ」

その意味が少しわかったような気がします。

切ることそのものよりも、回復力の問題なのだと。

特に高齢者やハンディのある者が、
術後にリハビリを経て、
クリティカルパスに従って、
その日数どおりに退院することは簡単でも、
体調と生活レベルを現状復帰するのが、
どんなに難しいか、

何をするにも、加齢とともに、最大の課題は、
リカバリーする時間を考えることだと。
それが、つまりは自分の身体と対話することなのだと。

私の場合は単に自堕落な性格、
怠慢ともいえますが・・

はいっ、今週からはちゃんと起きてます!!

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コメント

はじめまして。
クリティカルパス(クリニカルパルとも言いますね?)って普及してるんでしょうか?
あれは、病院が儲けるためのものじゃないかな。
患者の治療指標とか、スタンダードとかいうけど、実際若い研修医に手術後「自分はまだ痛い」といっても、「普通はもう痛くないはず」などと平気で首をかしげられた。
早く患者を追い出して、ベッドを回転させたい病院側の意向も感じて不快だった。
そもそも医療は、教育といっしょで個々にユニークで、そのひとつひとつに手間隙惜しまず向き合う必要があるのに。
とまあ、ついでのようになりましたが、真木さん、お大事に。
無理は禁物ですぞ。

>入院経験患者T様
はじめまして。横から失礼します。
病院としても「まだ痛い」と言っている患者さんを置いておけるなら
そうしたいのです。

そうは問屋が卸さないようにしているのが
厚生労働省(と財務省)の政策です。
この辺り、ロハス・メディカル12月号(もう残ってないかもしれませんが)を
お読みいただくと
書いてございます。

>入院経験患者T 様
はじめまして。
コメントありがとうございます。

川口様もおっしゃっているように、
ロハス・メディカル12月号の特集2「病院の行動原理教えます」にも、大変わかりやすく書いてあります。
私も勉強させていただきました。

クリティカルパスと包括払い診療報酬制度(DPC)はセットで、今後急性期病院の主流になると思います。
病院というより個々の先生方の大部分は、痛いしまだ不安だという患者さんを病院で診たいお気持ちだと思います。

でも、病院経営のためには、必ずしもそうばかりできないのが、医療行政に添わざるをえない悲しい現状なのではないでしょうか。

川口さん、真木さん、お答えありがとう。

最近はおかげさんで病院とは縁がない生活ですが、ロハス・メディカル探して読んでみます。
居は東京ですからね。
入院には、あまりよい思い出がないもんで、ついつい愚痴を言いたくなってしまいました。

>入院経験患者T様
恐れ入ります。
マッチポンプになって申し訳ありませんが
12月号はお陰さまで大人気でして
当方の把握では
あと都内で残っているのは
日大板橋病院と聖路加国際病院くらいではないかと思います。
手に入らなかったら申し訳ありません。

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