忠臣蔵

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年12月15日 00:03

今夜は、勤務していた病院の忘年会です。

たとえ、12月14日が日曜日であろうが、
他のどんなVIP来訪も関係ありません。
もう何十年前から、そしておそらく来年も,
12月14日と決まっています。

なぜ?

もちろん、
赤穂浪士の討ち入りの日だからです。

その心は、

近隣の病院に討ち入りをかけるが如くの挑戦ではなく
新しい年に向かって自分達が戦い挑んでいくのだ
というのが、院長の表向き自説?でした。

強大な権力に楯突くものなど誰一人いなかった時代、
亡き君主の無念を晴らそうと、家族を捨て、恋人を捨て、
ただ「武士の誇り」のために立ち上がった男に限りないロマンを感じ、
自分は大石内蔵助の分身だと信じておいでだった様子が、
その真意かもしれません。

年に一度、職員の慰労を兼ねたこの恒例行事に、
800名近くのスタッフと
日ごろお世話になっている業者さんが集まります。

メインイベントの、
職員による『かくし芸』競演は、
業者さんたちばかりでなく、
会場ホテルのスタッフまでも密かな楽しみにしていました。

美しく女装した医局の先生方の踊りとか、
若い男性医師がナースの制服で、お化粧して司会をしたり、
看護部長と師長達のハワイアン・フラダンスとか、
物まねや歌やダンスなど、
数ヶ月前からエントリーする10以上の各チームは、
音楽の選定や衣装、振り付けなど、日夜練習と準備に励むのです。
特に健診センターのトレーナー達は、
踊りのプロなので、振り付けなども本格的です。
医師チームに出張指導するほど熱の入れようでした。

宴は、深夜近くまで何時間も続きます。

当日は、
審査委員長や大ビンゴ抽選会なども含めて、
全てを仕切る院長なのですが、
ノリノリでマイクを離さず、各チームに出す賞金も、
気分次第でポケットマネーからウン万円ぐらいは大盤振る舞いもありで、
老若男女かかわらず、
みな院長にぎゅーと抱きついて
賞金や賞品をもらうという、
部外者から見ると、いささか破廉恥な盛り上がりようなのです。

とにもかくにも、お酒を一滴も飲まずに、
女装した男性医師を抱き寄せて接吻する
ハイテンションの院長の姿に、
私は圧倒されながら呆然と眺めていたものでした。

今晩も盛大だったかなあと
この日ばかりは(準備や企画の苦労も忘れて)
楽しかったなあと、
下妻セミナー最終日を終えて、
帰る道中思い返していました。

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コメント

真木さんの文面から、
何か異様な雰囲気が伝って参ります。
ま、それでも年に一度の忘年会、総てをかなぐり捨てて、愚に徹するのも一興、
赤穂浪士の討ち入り、播州赤穂へ出掛けたのは35年前、備前焼の窯元を訪ねた折りでした。
その浅野家が関東に在住、しかも笠間藩5万石だった時代があります。
徳川幕府に無断で築城した、その咎で播州に移封とも言われておりますが、真意は不明、案外知られていませんね。
忘年会の時、魔愛チャマはフレンチカンカンでも踊ったのでしょうか!?、、、。


>m、n.様

一年目、裏方担当で直前の一ヶ月は準備に奔走し、本番は院長に振り回されて(ころころシナリオを変えるので)クタクタ。

二年目、病理医のI先生が遠路参加されたのでそのお世話をさせていただきました。

三年目、病院開院以来初めての院長不在の忘年会。。地獄でした。

そうそう、折りたたみ式自転車が当たっていただいた年がありました。
何でも私が入職する前年の特別賞品は、普通自動車だったとか。
(もちろん新品です!)

話し変わりますが、
m、n. 様も、 Skyteam様も川口様も歴史にもお詳しく、ウィットに富んで・・・と感心し、教養のなさを反省・・


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