10本

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2007年02月03日 20:53

朝日新聞のカメラマンが読売新聞の記事を盗用した件では
そのあまりのプライドのなさに
ほとんどの方が呆れていると思うのだが
元”同僚”として、もう一つ呆れたことがある。


同じ事を報じた読売新聞の記事もご覧いただきたい。
さて、どこに呆れたでしょう。


同記者はカメラマンとして新潟総局駐在となった昨年4月以降、約10本の記事を書いており、同社は他の記事にも不正がなかったか調査するとしている。


もう2月に入ったから、4月からだと10ヵ月経っている。
1ヵ月に平均1本しか記事を書いてないということか?
それがあれ?


地方勤務は非常に「紙面が広い」。
(埋めねばならぬスペースに比べて陣容が手薄)
いくらカメラマンといえども、週に1本は書かなきゃ
給料泥棒と言われても仕方なかろう。


時間をたっぷりかけたからといって
よい文章が書けるとは限らない。
(取材に時間をかけるのは別)
ある程度の数をこなすのも技量維持には大事だ。
たまにしか文章を書かないから
刀が錆びて自信が持てなくなり、プライドをなくすという
完全な悪循環でないかと思う。
で、実はそういう「年に数本」の記者が
朝日新聞社内にゴロゴロいたりする。


なぜこんなことを書いているかというと
まさに今、自分自身が次号の原稿
(2007年に入って初めての本格的な文章)に
七転八倒していて
書き続けていないと、すぐに書けなくなると
実感しているからだったりもする。

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コメント

この記事、今朝新聞で読みました。

『10本』の部分にひっかかりました。

でも、それは
「カメラマンなのに10本も記事を書いたんだ」
という全くお門違いの感想でした。

いくら業界に素人とはいえ、
カメラマンは写真だけを撮る人ではなかったのですね。

>真木様

取材に時間のかかるような記事なら
10本でも立派なものです。

でも、地方の若手記者なら
平均して週に10本くらい書いているはずだし
この人の場合、記事と言っても
写真がメインの「エトキもの」のはずなので
撮影準備などにどんなに時間をかけても
まあ週に1本は書けると思います。

「書き続けていないとすぐに書けなくなる」ブログでもいっしよですね(笑)。いやいや笑っている場合ではなく、反省・・・。

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