はじめまして。加藤大基です。 |
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投稿者: 加藤大基 | 投稿日時: 2007年04月14日 21:34 |
はじめまして。
加藤大基と申します。
このたび縁あって、こちらでブログの執筆者のひとりとして参加させてもらうことになりました。
川口様よりの紹介にもあるように、放射線治療を行う医師であると同時に、肺癌患者でもあります。
昨年4月に、外勤先のクリニックでのレントゲン写真で、左肺の異常陰影を自分で発見したところから始まりました。
昨年5月に東大病院で手術を受け、非小細胞肺癌Stage1Aとの診断が下りました。
正確には昨年4月17日に異常陰影を発見したので、まもなく1年が経とうとしています。
5年生存率75~80%で、診断時34歳、今年は年男です。
したがって、40歳まで無再発で生存できれば、完治したことになります。
がん患者としての立場、がん治療に携わる医者としての立場で、ろいろと書かせてもらおうと思います(そのほかの四方山話も織り交ぜながら)。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
コメント
加藤先生、はじめまして。
体験などをまとめられた中川恵一先生とのご著書ともども、とても楽しみです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
>真木様
はじめまして。
早速のコメントをいただき、ありがとうございます。
「続きを読む」の設定の方法が、初めはよく分からなくて、全文を掲載するようになってしまいました。
いろいろと失敗もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
加藤先生、はじめました。
滞りがちな執筆ですがメンバーの1人に入れていただいている森まどかです。
東大放射線科(治療)には取材等々でお世話になっています。
加藤先生とは、同じ年齢、同じ東大病院での手術経験者(病名は違いますが)ということで、なんだか親近感を覚えてしまいました。
どうぞよろしくお願いいたします。
はじめまして。
癌をよく知る人が、癌になるというのは、きっとすごく怖いものだろうと思います。
まずは、何よりお体を大切にしてください。
力不足ながら、草葉の陰から応援しています。
それから、先生の本。きっと読みます。
>森様
はじめまして。
私も滞りそうですが、ぼちぼち書かせてもらおうかと考えています。
森様のことは、私の上司の中川よりお名前だけはお聞きしたことがありました。
同い年だったのですね。
ここで知ることができたことも何かの縁かと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
>仁山様
はじめまして。
お気遣いいただき、ありがとうございます。
確かに癌で亡くなる方を多く看取ってきたので、いろいろな思いがよぎりますが、現代医学で出来ることと出来ないことをある程度理解している分、傍からは冷静にしていると思われているようでもあります。
著書に関しては、仕上げの段階に入っています。
闘病記とともに、現在の勤務医の劣悪な労働環境を広く知っていただきたいの思いも書きました。
機会があれば、お読みいただけると幸いです。
もうしばらくお待ちください。
どうぞよろしくお願いいたします。
昨日今日産経新聞の記事を読み、初めて加藤先生の存在を知りました。私も去年32歳で癌になりました。初期だったものの癌は癌。これからという時期にショックでしたが、この病院で?この治療法で?絶望感に浸っている余裕はなく考えることは山ほどでした。
先生のような医師がいることは、患者である私たちにとって心強い限りです。多忙な医師という職業の上、病気との闘いもあり、肉体的にも精神的にも本当に大変だと思いますが、癌になったからこそ出来る診察を、学生の教育を、これからも頑張ってください。
>タカ 様
はじめまして。
タカ様も、私と同様30代前半で、がん患者となられたとのこと、不安や戸惑いの中、治療法を決める辛さを経験されて、大変だったことと推測します。
更にがんの厄介なところは、再発の不安が数年にわたって続くことだとも思います。
私も、今までに何十人もの自分より若いがん患者さんの診察にあたってきましたが、まさか自分がこの年齢で…との思いは感じずにはいられませんでした。
若くしてがんに罹る人は、少数派ではあるものの、決して少ない数ではありません。
がんや死を他人事と捉えている多くの方、特に若い方に、このような現実を知ってもらいたく、自分にできることをしていこうと考えています。
書き込みいただき、ありがとうございました。特に同世代の方からいただくメッセージには、一層勇気づけられます。
タカ様も、お体お大事になさってください。
加藤大基様
産経新聞の加藤先生の言葉のひとつひとつに、全ての人への静かな優しい眼差しと、勇気あふれる強さを感じました。それが私の心に直接にしみわたるように響き、その気持ちを伝えられたらと願い、こうして寄せさせていただきます。(本来なら旧式にお手紙をお送りしたかったのですが・・・)
私たちすべてに必ずやってくる死を意識し受け止めることと、それまでの時間をどう生きるかは、切り離せないほど本当に深く関わっているのだと思います。
もしかすると早くに病に合うことが、生と改めてよりよく向き合うための大切な機会なのかもしれませんが、そうはいっても、病が与える苦痛や不安や悲しみは、言葉には尽くしがたいことと存じます。
がんで父を亡くしてから特に、人のこの世での時間はそれぞれに限りがあり、どんなに望んでも苦痛を取り除いてあげられないつらさを身をもって知りましたが、そんな私が後日救われたのは、最期まで周囲を気遣い笑顔をみせてくれた父のこの世での時間には、実に素敵な友人達に恵まれていたことでした。
加藤先生のそばにも、そのように温かく支える方々がいらっしゃることと確信しております。
女性ではありますが、同じ30代後半を生きる私は、加藤先生のような方がこうして現実に存在してくださることを知り本当に励まされる思いであるとともに、周囲に力をわけ与えようとなさっているその真摯な姿勢が、理屈抜きに真に素晴らしく、また本当に尊く感じられております。
加藤先生の過ごされる時間が、どんなときも静かな心の平安に包まれていますように。そして加藤先生のお気持ちが、あらゆる世代の人々の心を支え実を結んでいくことをいつもお祈りしております。
加藤大基様
実はさきほどKaoの名前でメッセージを送らせていただきましたが、アルファベット名は混乱を招きやすいとのことを知りました。
削除されずに、無事に加藤先生の元へ届くことを願いつつ・・
香
>香様
コメントをいただき、ありがとうございます。
香様もご指摘のように、がんに罹患して以来、死を強く意識して生きることの重要性を再認識しているところです。
できればこの年齢でがんに罹患することは避けたかったですが、若くして死を意識するような病を得ることが、その後の人生の糧になるのであればとも考えるようになっています。
ただ完治できればの話だとも思っていますが…。
私は、がんに罹患してから改めて死を強く意識しましたが、そもそも我々は早晩、全て必ず死ぬというごく当たり前のことを、大患に罹患する前から意識して生きる必要性があることを、今回の経験で強く感じています。
そのためにも、早い時期、できれば初等教育の段階から、そのような教育がなされればと考えています。
アドレスをいただいているので、詳細は後日改めてそちらに返信させていただきます。
加藤大基様
ご丁寧なメッセージをどうもありがとうございました。
文字の言葉にのせて心が伝わるということが、改めて嬉しく感じました。その嬉しさをお伝えしたく、このページに再びお返事してよいのかためらわれましたが、再び綴らせていただきました。
昨日、ご著書を手に入れたところです。未知の世界を前に気持ちの引き締まる、緊張する思いですが、少しずつページを進めさせていただきます。
東京も連日暑さが続いておりますが、どうかお体もお心もたくさんいたわってあげてくださいね。
よく休まりますように。
まずは心よりの感謝をこめて・・・
>香様
再度のコメントありがとうございます。
また拙著をご購入いただいたとのこと、重ねてお礼申し上げます。
遅くなりましたが、頂いたアドレスにメールをさせていただきましたので、ご覧いただければ幸いに存じます。
はじめてメール(?)いたします。菅沼晋と申します。私は2年前36歳のとき人間ドックで陰影を発見、37歳で手術をしました。先生と全く同じ、手術中の病理検査で癌と判明、開胸手術により摘出しました。同じく左肺下葉です。ご著書に書かれているお気持ち同感と思える部分多数ありました。手術後の歩くスピードの遅さや、左手の上がらないこと、死ぬことを意識したこと。とにかく何事もなく時間が過ぎてほしいものです。ただ、先生と大きく違ったところが二つあり、ひとつは癌に対する知識が皆無であったことで、先生のご著書ではじめて知ったことがありました。ふたつめが癌難民であったことで、とにかく癌を取り除いてほしいという私の希望を病院はなかなか聞いてくれなかったことです。いずれにしましても、残された時間の長短はあっても、輝ける人生にしたいと学ばせていただいたことに感謝申し上げます。お互い、まだ長いであろう人生がんばろうではありませんか!
菅沼様
はじめまして。
ご返信(?)が遅くなってしまい、すみませんでした。
コメントをいただき、また拙著をお読みくださったとのこと、ありがとうございます。
私とほぼ同じようなご年齢で、同じような手術を受けられたとのこと、さらには文面から察するに、菅沼様も私と同様に術後経過観察期間かと存じます。
毎回の定期検査の度に、肉眼的に取りきれたからといって治ったと言い切れないところが、がんの厄介なところだと改めて感じます。
「長いであろう」…そうですね、30代とはいえ、安易に「まだまだ長い人生」と言い切れないところに、複雑な思いもありますが、お互いに有限な人生の時間をがんばって、生きていきましょう!
加藤先生
こんにちは。先日、通院先の東京医歯科大学医学部付属病院(医科)で、御誌を頂戴してまいりました。綴じ込みはがきにあるアンケートに回答させていただき、投函したところ、昨日(10/17)先生のお書きになられた著書をいただきました。
本日(10/18)明け方まで一気に読ませていただきました。感動しました。
まずはじめに、加藤先生にお見舞いを申し上げます。気持ちよく、無理をしないで生きることを楽しんでみませんか?
東大病院をはじめ、医師としての激務が、何らかの影響を先生に与えたことも無視できないのかもなぁ~と、感じたのです。これからは、マイペースで生きませんか?
実は、患者の1人として、医者に感じることがあるのです。
わたしは、甲状腺機能亢進症を6年ほど前に鑑別していただきました。いまは、頻脈も落ち着き、抗甲状腺ホルモン剤だけの薬物コントロールに入っています。ちなみに医科歯科大学には別の病気で通院しています。耳鼻咽喉科でお世話になっています。
もう、ふた昔前の話を申し上げます。この甲状腺機能亢進症状がわからず、夜間緊急外来に私が住む街の民間病院へあるとき診ていただきに行ったときの話しです。
夜間、突然心臓が破れそうになり、気分が悪く、居ても立ってもいられなかったのです。何とか自力で、その民間病院へとたどり着きまして、診ていただいたときです。
若い宿直医に開口1番罵倒されました!「脈もなんでもないし、まったく問題ないじゃないかよっ!こんなんで、夜間緊急外来にくるなっ!」と、物凄い剣幕で怒鳴り散らされたのです。
このことがきっかけで、内科医不信に陥りました。
後に、私の病気が甲状腺機能亢進症だと判って、1番怒りを覚えたのが、あのときの夜間緊急外来で罵倒された宿直医でした。
加藤先生のように、ご自身が病気を体験されて、初めて患者さんの目線に立てる医師となれるのではないだろうか?と、自らの闘病経験を重ね合わせて、感じたのです。
IQよりもEQの優れた先生に診ていただきたいと、思えるようになりました。
ただ、患者の話を聞いて欲しい・・・それだけで患者は半分治ったように癒されるんです。
カウンセリングマインドを身につけられた、先生方が、1人でも増えていただき、ふた昔前に私が味わったような嫌な医療体験を患者さんには味わって欲しくないんです。
長々と愚痴めいたことを綴り、申し訳ございません。
加藤先生のご健康と、ますますの充実した人生を、病気を経験した人間としてお祈り申し上げます。
ご本、本当にうれしかったです。
松本様
こんにちは。
コメントくださり、ありがとうございます。
こんなにご返信が遅くなってしまいすみません。
(もはやご覧いただけないかもしれませんが)
ブログの更新が全く滞ってしまっていたので、このようなことになってしまいました。
拙著をお読みくださったとのこと、ありがとうございます。
甲状腺機能亢進症による症状にもかかわらず、当直医にわかってもらえないばかりか面罵されたとのこと、非常にお辛いことだったとお察しいたします。
>IQよりもEQの優れた先生に診ていただきたいと、思えるようになりました。
>ただ、患者の話を聞いて欲しい・・・それだけで患者は半分治ったように癒されるんです。
近年の医学の進歩はめまぐるしいものがあり、IQも要求されているのでしょうが、人間として当たり前と思われるEQがなければ、臨床医としては相応しくないということだと思います。これは自戒の意味も強く込めて。
まずは患者さんの話をよく聞くことから、治療の一歩が始まるのだと、改めて感じています。
せっかくコメントくださったのに、ご返信もせず、すみませんでした。
松本様も、ご自愛ください。