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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2007年05月07日 13:08

 東大病院放射線科治療部門に所属し、日々がん患者さんの治療にあたっていた加藤大基医師は、1年前の2006年4月、34歳の若さで肺癌患者になりました。その後、東大病院呼吸器外科で肺の切除手術を行い、5年間再発せず『放免』となるか、現在のところ心落ち着かない日々を送っています。


 幸か不幸かがん罹患と退職によって少し時間的に余裕ができたため、また拾った命を大切に使いたいとの気持ちを持つようになったため、患者になって気づいたことや、書きたかったけれど書く余裕がなかった医療の矛盾を、じっくり考え推敲を重ねながら書き下ろしました。


 そこに上司である中川恵一・東大准教授(毎日新聞『Dr.中川のがんを知る』好評連載中)から見た加藤医師の闘いの医学的・医療制度的な解説が加わって、一層奥行きが出ています。 専門家の闘病記としても、がんの簡単な教科書としても、医療に対する告発書としても読めるという意欲作です。患者さんが読んでタメになるのはもちろんですが、言いたいことがヤマほどあって、でも言うチャンスがないという医療従事者にこそ読んでいただきたい一作です。


 四六版ハードカバー320ページ、税込み1575円。5月25日発売。ご注文は、上記写真をクリックしてアマゾン.co..jp経由か、お近くの書店でどうぞ。書店へご注文の場合「取次ぎはクワタニ書店で、トーハンでもニッパンでも届きます」とお伝えいただくと確実です。弊社へ直接ご注文の場合は、郵便振替番号00150-7-668818「(株)ロハスメディア」まで1冊あたり1575円を振り込み、備考欄に住所・氏名・お電話番号と「東大のがん~」何冊とご記入ください。


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