ちぃバス

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2007年05月31日 14:14

今朝、一件目の用事を済ませてから次のお得意先へ向かう際
実際上の距離は大して遠くないのに
出発地も目的地も駅からちょっと遠いうえ
その駅の関係が1駅乗って乗り換えて1駅という半端さだったため
どうしようか迷った。


荷物がなければ文句なしに歩くところ。
でも病院へ搬入する『ロハス・メディカル』の梱包もあるので
歩くとちょいシンドイ。


目に入ったのが「ちぃバス」の停留所。
これまでも気づいてはいたが、乗る機会がなかった。
路線図を追ってみると目的地の近くに停留所がある。
しかも運賃100円。
こりゃ乗らない手はあるまいとバスの到着を待った。
(基本的に乗り物が好きというのもある)


やって来たバスは普段外から見ている以上に小さかった。
定員33名となっているが、そんなに乗ったら
停留所の度に出口側の人が降りないと出入り不可能なはずで
普通に考えると25人がやっとでないか。
とにかく窮屈な感じがする。
しかも停留所と停留所の間が近く、なかなか進まない。


私は路線の半分くらい乗っていたが
乗客は全部で20人ちょっとだった。
パスの人もいるので
路線全部合わせても1運行あたりの収入は5千円いかないだろう。
すぐに原価計算してしまうのは悪い癖だが
大型バスで大勢を運ぶようなモデルにしない限り
絶対に黒字にはならないのでないか。


でも、乗客はほとんどがお年寄りで実に重宝しているようだ。
港区から助成があり事業としては成り立っているということらしい。
つまり最初から赤字になると見込んで
その赤字を最小限に抑える設計になっているようだ。


黒字を狙ってもくろみ通りにいかない場合
出てくる赤字は巨大なものになりかねない。
費用対効果を考えるとベターな選択なのだろう。
面白いなあと思った。
ロハス・メディカルにもヒントになりそうだ。

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