宮崎方式

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2007年09月27日 13:11

昨晩、宮崎大学産婦人科の池ノ上克教授を講師とする
メディアセミナーがあり聴講してきた。


池ノ上教授は、県内の周産期死亡率を劇的に低下させた
「宮崎方式」の構築者として非常に高名であり
産科崩壊への処方箋が聴けるのでないかとの期待感からか
大手マスコミの記者が大勢来ていた。


大変恐れ多いことながら
お話のポイントを一点で要約させていただくと
「医師をきちんと育てれば何とかなる」ということかな、と理解した。
当たり前だが、当たり前だからこそ難しくて
愚直にやった宮崎は日本で一二を争う低死亡率になったのだろう。


「きちんと」とは何か?とか
「育てる」ってどのように?とか
対人口でどの程度の医師が必要なの?とか
皆さんは知りたいところだと思うが
当方も、決算や裁判傍聴、中医協傍聴などを控え
あまり余裕がないので
申し訳ないが
そこはご自分で宮崎方式について調べていただきたい。


マスコミ記者たちが求めていたような
即効性のある処方箋ではない。
でも、たぶんそれが一番早いのだろう。
構築には時間がかかることだからこそ
今あるものを壊したくないところだ。


開業医と二次施設、三次施設の医師どうしが互いに
顔見知りであることがギリギリの場面では重要になってくるそうだ。
さて、『ロハス・メディカル』でお手伝いできることはないかしら?


ご挨拶でロハス誌を渡したら怪訝そうな顔をされた。
早く九州までお届けしたい。

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コメント

川口 恭様へ

宮崎方式のご紹介ありがとうございました。「きちんとした医師を育てる」これが本当の答えです。私も池ノ上教授は個人的によく存じ上げております。本当にすばらしい産科の教授です。しかし、これはなぜ困難なのか?なぜ広がらないのか?を掘り下げていただけませんか?そこに現在の状況解決の真の答えはあります。それを広めてください、よろしくお願いいたします。

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