出生前診断

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2008年06月05日 11:13

筑波大学公開講座「医療と現代社会」第6回、テーマは「出生前(シュッセイゼン)診断」、先生は、胎児・新生児医学 、産婦人科学を研究分野とされるH准教授。

実は、11年前トントンがお腹にいたとき、胎児発育遅延症と診断されて入院中、病棟でお世話になった先生です。破水したときも、陣痛促進剤使用について診断と説明をしてくださいました。
(私にとっては人生の一大イベント、記憶は鮮明ですが、H先生にとっては、覚えていらっしゃるはずもなく、、、)それでも11年前とほとんど変化のないH先生の容姿に驚きと懐かしさがこみ上げました。

さて、講義は大変興味深いものでしたが、その中でも特に印象に残ったのは次の二点です。

なぜ、高齢出産になると(色々な面で出産)リスクが高くなるのか?という聴講生の質問に対して、

「男性の精子は無限だが、女性の卵子はだいたい一人400個。
一ヶ月に一個、一年に12個排卵する。生理がはじまって30年過ぎると360個の卵子が排卵される。調子の良い卵子から排卵されると考えられている。つまり、40歳を超えてからの排卵は残っているあまり状態の良くない卵子も含めて排卵されているということ」

言葉遣いに多少齟齬があるかもしれませんが、このように説明されました。
へぇ~、なるほど、と溜息が出ました。つまり私の身体にはもう数十個の卵子、それも元気いっぱいとはいえない卵子が残っているだけなんだ、、そんなある種の切ない思いと、この身体のだるさや、くらくら、いらいら、言葉にならない精神不安などの体調不良もそういう一区切りを迎える前の準備なのかと妙に納得したのでした。

もう一点は、「産科を希望する医学生は減っていますか?茨城でも閉鎖する産院や産科が増える中、大学病院でのお産の受け入れ状況は10年前と変化していますか?」
という私の質問に、H先生は一息おいて、

「現在、産科医を希望する学生は、一人もいません。茨城の県南地域はまだ非常に恵まれているけれど、あと20年したらみんなどこで赤ちゃんを産むんだろうねぇと毎日話している。親が開業医であってさえ、子供に医者になってほしいと希望するのはかつての10分の1に減少しているのが現実。本当は出生前診断よりも、ずっと切実で大変な問題です」

と憫笑を浮かべながら、答えてくださいました。

ただ、その危機感を地域住民がもっと共有すべきと思うのですが、
「しかし、出生前診断の光と陰については機会があれば考えてほしいけれど、こちらは医療者の問題なので、、」と言葉を濁されました。

テーマとは離れた質問をしたわけだし、若手を育てられない歯痒さゆえのコメントだったのかもしれませんが、ちょっと残念でした。

<<前の記事:NHK福祉ネットワーク    反響:次の記事>>

トラックバック

すごいヴァルホークをお探しの方に・・・ 続きを読む

産婦人科 をサーチエンジンで検索しマッシュアップした情報を集めてみると… 続きを読む

人気急上昇のビッグトップに関する情報は当サイトにお任せください!を今だけお届け! 続きを読む

パソコンに関する資格取得を目指しているのであれば、やはりパソコン資格の勉強の仕方が大切になってきます。 続きを読む