役所は無謬なのか

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年06月30日 13:36

医療版事故調は
厚労省が2010年発足を急いだことから
社会保険庁解体に伴う職員の行き場所として想定されているのでないか
という疑念の声が強かった。
先の国会に法案が提出されなかったことから、この懸念は払拭された。


と思っていたら、またやはり2010年に新しい組織を作ろうという動きがあるらしい。
本当に懲りないね。


今日の午後に開かれる
『薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会』で
現在は独立行政法人の医薬品医療機器総合機構が行っている
医薬品の承認審査と安全対策を厚労省本体で行う案が出てくるのだそうだ。
で、その案の背景にあるのが
国民の安全にかかわる業務なのだから国が自らの責任で行うという考え方のようだ。


一見もっともらしいのだが
もうそろそろ、be動詞で物事を語り、そして思考停止するクセをやめないか。
国だから正しいのか?
独立行政法人だから信用ならないのか?
結局は人間が動かしているのである。
人間に生まれながらの公人も私人もない。

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コメント

医薬品の承認審査と安全対策って、アメリカのFDA(http://www.fda.gov/)の日本版ってこと?
ここはれっきとした国家機関。

にしては、厚労省の管轄の独立行政法人の医薬品医療機器総合機構はスタッフ数も貧弱で、カバーしてる範囲も狭くて、厚生省の役人も人材不足だから、無理と違う?
まさか、余ってる社会保険庁の素人文型役人を、ここに投入するつもり?
はぁーーーー、ため息が出た。

厚労省の役人、すごーく、極楽トンボ・・・幸せな人たちやわ~⇒国民は不幸やけど。

 懲りない厚労省ですね。だって、前回医薬品機構を設置したのも天下り先の確保で、何名かの官僚がそちらへ移った。そのあげく、機能しないから本省に引き戻すなんて。移動を重ねて退職金の上増しを図ることしか考えていない。

 そもそも、国内に医薬品評価ができる人員をどれだけ養成しているというのだろうか。GCPにしろ、ICHにしろ、多くを製薬企業におんぶしている状況で、どれだけきちんとした評価ができるか。

 肝心のFDAにしても近年ユーザーフィーを設定したばかりに企業よりの審査だと各所から、議会からも批判されている。

コメントありがとうございます。
マスコミでも若干報じられています。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080701ddm041040154000c.html
この伝え方のニュアンスが正しいのかも含め
まだ事情をよく呑み込めてない部分もありますが
様子を見に行かないといけないのかなと思っています。

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