日本医師会って。。。 |
|
投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年07月24日 11:46 |
今CBニュースを見たら、こんなのが載っていた。
舛添氏発言は遺憾―日医・羽生田常任理事 日本医師会の羽生田俊常任理事は、「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化のための検討会の初会合で舛添要一厚生労働相が「医師を信用しない国民の立場で発言することもある」と発言したことに対し、「医療関係者への理解を欠いた不適切な発言で極めて遺憾」と批判した。7月23日の定例記者会見の冒頭で表明した。 (更新:2008/07/23 20:09 キャリアブレイン)
正直、目を疑った。頭おかしいんじゃないの?
新ビジョン会議の傍聴記でご報告したように
この舛添発言は
「費用を捻出するには国民に理解を求めなければいけない」
↓
「国民の中には医師を信用してない人たちもいる」
↓
「その人たちにも理解を求める必要がある」
↓
「だから、その人たちの視点で発言することもある」
との論法で話されたものだ。
どうして、これに対して「遺憾」と言わなければならないのか。
本来であれば日本医師会が率先して
そのような「医師を信用してない国民」と対話しなければならないものを
大臣が疑似的に代行してくれると言ってるだけじゃないか。
いやいや待て待て、この記者会見記事もひょっとすると
もっとたくさん発言した中から文脈なしに抜いて報じたから誤解を招いたのかもしれない。
その可能性がある中で、報道に基づいて一方的に批判したら
今回の日本医師会会見と何も変わらないよな、うんうん。
ということで、CBニュース様
できましたら会見の詳細を希望しまーす。
<<前の記事:テスト作成中 ホスピタルショーの一等賞は:次の記事>>
コメント
管理人様:
>いやいや待て待て、この記者会見記事もひょっとすると
もっとたくさん発言した中から文脈なしに抜いて報じたから誤解を招いたのかもしれない。
その通りです。私もニュースの第一報を聞いたとき、医師会と同様の印象を受けました。しかし、こちらの傍聴記を読んで初めて管理人様の仰るようなことが理解できました。
これこそ正にマスコミの弊害です。言葉のプロならもっと誤解の無い記事を書いて欲しいものです。今までマスコミがこのような記事を書き続けてきたから医療側と国民の間に埋めがたい深い溝が出来てしまったのです。
あるときはマスコミの能力不足から、あるときは故意的に。
>暇人28号先生
コメントありがとうございます。
文脈すべてを報じるのは現在のマスメディアには物理的に不可能です。
当面、情報の出し手、受け手、ともに
そこは気をつけるしかないと思います。
小泉元首相のように、その特質を最大限利用する人もいます。
管理人様:
>文脈すべてを報じるのは現在のマスメディアには物理的に不可能です。
先々から私が申していますが、他の業界に対してはそのような不可抗力を認めずにバッシングをするにも関わらず、「自分の業界(マスコミ業界)の不可抗力は仕方ないでしょう?」という姿勢はダブルスタンダードといわざるを得ません。
自分の業界に対して自己弁護するのであれば、他の業界に対しても同様の配慮をすべきだとは思いませんか?
>自分の業界に対して自己弁護するのであれば、他の業界に対しても同様の配慮をすべきだとは思いませんか?
暇人28号先生は川口氏はそういう配慮をしていないと思っておいでですか?これまでの発言や書かれたものを見て、それでもそう思うのですか?その言葉をいうのですか?
K様:
>川口氏はそういう配慮をしていないと思っておいでですか?これまでの発言や書かれたものを見て、それでもそう思うのですか?その言葉をいうのですか?
管理人様はこちらの意見に耳を傾けていただける方だと思っているからこのような発言をしているのです。某新聞記者のような方であれば既に訪問すらしません。
ただ、一般的にマスコミの方々は自分のダブルスタンダードに無頓着な方が多いのです。ですからこのような発言をしたまでです。別に管理人様に対する個人攻撃のつもりはありません。
(まあ、自分自身にダブルスタンダードがないとは思いませんが、うちの妻にも良く怒られますし)
今までの管理人様のコメントを拝見していれば、非常に誠実な方だと理解できます。
ただ、今回の件に関しては「致し方ない」ではすまないと思いますよ>記者さん。受けての理解が多少違った程度ならいざ知らず、正反対に受け取ったのですから。これは重大なミスです。受け手が気をつける云々のレベルではありません。
いや、記者氏が大臣の発言をこのように受け取ったからこのような記事になったのかもしれません。まさか意図的にこのような記事を流すとは思えませんが。
さすがに、ロハスメディカルがこのような記事を書くとは思えませんが。
> 文脈すべてを報じるのは現在のマスメディアには物理的に不可能です。
自分は別の感慨を持ちました。
随分前からNYTimesのWeb版では、非常に長い記事が掲載されています。もちろん、本紙は読んでいないのですが、ベタ記事に相当するのはリードに過ぎないことが多く、そのまま本記事にリンクをたどれます。
日本の新聞もWeb版であれば整理部がカットするのはリードまでにして、本記事は記者の書いた長さでそのまま掲載することは物理的に可能です。
…短い記事を無理に複数ページに分ける不自然な努力も行われているようですが、それぐらいなら書きたいだけ書かせればいいじゃないですか。
シンプルだと思うのですが。
もちろん、書かれた内容については、たとえ英文化した後でもきちんとauditやpeer reviewする必要があるだろうとは思います。
>皆様
コメントありがとうございます。
何とお答えしたら良いのか、少々困っておりますが
いくつかのポイントで自分の考え方を整理してみます。
1)私は文章を書く際に
「マスメディア」と「メディア」とを区別して使っております。
現在の私は部数約20万のミニメディアを作ってはおりますが
数百万部、数千万人視聴のマスメディアとは何の関係もありません。
元々マスメディアに所属していたために
彼らの論理や苦悩が分かるということはあります。
しかし、だからといって
彼らと私たちを十把一からげで論じられると、ちょっと返答に困ります。
2)暇人28号先生の仰ることは
授業に出席している生徒達に向かって
「なぜ、このクラスはこんなに欠席が多いんだ」と怒るのに
似ていると思います。
そういうことは「欠席している人たち」(=マスコミ)に言っていただいた方が実効性があると思います。
3)ただし「欠席している人たち」は
そのような批判など馬の耳に念仏でしょう。
批判に耳を傾けさせるには何らかの力が必要です。
残念ながら現在の医療界は、その力を発揮できていません。
まして「お前ら生徒の連帯責任で何とかしろ」と言われても。。。
4)それはそれとして、中村利仁先生の仰ることは
まさに良心的な現場からも待望されていると思います。
新聞記者のストレスのかなりの部分が要素を削って分量内に収める
そのことに起因しています。
そんな思いを続けると
「どうせ削るんだから」という悪魔の囁きに負けやすくなります。
という辺りが現在考えていることです。