看板 |
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投稿者: | 投稿日時: 2008年09月04日 18:20 |
更新をサボり過ぎている、森まどかです。
今日はあくまでも患者(利用者)の立場で、ちょっとがっかりしたことを・・・。
人間ドックのお話しです。
社員アナウンサーの頃は、とりあえず年に一度は会社の健康診断を受けていましたが、
フリーランスになってから、その機会を失いました。
病院には定期的に行っていますが、診てもらう部位はそこに限られているため、
実は自分が本当に健康なのかどうかの確証があるわけではありません。
“病気を早期発見することが大切です・・・”というような番組にしょっちゅう出ておきながら、
「自分はどうなの?説得力ないじゃん!」
ということで、昨年から人間ドックを受けています。
最近はどの医療機関でもドックをおこなっているので、
逆にどこで受けるかで迷い、リサーチに時間と労力を費やしました。
結局、かつて乳がんの疑いで細胞診までしているということもあり、
(結果は良性で「良性のしこりが悪性に変わることはない」と言われましたが、)
女性のための医療に力を入れているクリニックを選びました。
アクセス抜群のビルに入っている、人間ドックメインの都市型クリニックです。
決め手は、そのクリニックが“看板”にしている医師が、
信頼できると評判の高い(有名な)乳腺専門医であり、
その先生がマンモグラフィと超音波を診てくれるという点でした。
ホームページに掲載されていた、看板医師の「理念」にも共感し、ここなら安心だと思ったのです。
そして案の定、また“乳がんの疑い”となりましたが、
その先生が細胞診をしてくださり、丁寧な結果説明やアドバイスを受けました。
良性でしたが「経過観察のために12ヶ月後にまた検査してください」と言われ、
さらに、
「人間ドックは同じ施設で長く続けることに意義があるんですよ。
データが蓄積されていきますから、健康状態の変化がよくわかるんです」
とも言われました。
乳がん検査だけでなく、婦人科や内科に関してもきめ細やかに検査してくれるし、説明もわかりやすいし、
「看板どおり“女性にやさしい”このクリニックでずっと人間ドックを受けていこう!」
と、心に決めた・・・はずでした。
で、今年。
12ヵ月後のフォローアップのことも気になっていたし、そろそろ人間ドックを受けようと、
クリニックのホームページを見ると、
“経営が変わりました”的な雰囲気。
予約をしようと電話をかけると、
「○○ネットワーク傘下になり経営が変わりました。
乳腺の○○先生は現在は居ません。乳腺は○○病院から交代で先生が出張してきています」
と、受付の女性のコメント。
え?あんなに迷ってどこで受けるか決めたのに、決め手になった先生は居なくなっちゃったの?
看板の付け替え・・・ですか???
乳がん検診をウリにしていたのに???
ホームページにはドック、外来ともに担当医師の名前と略歴が掲載されていたのに、
それもなくなっていました。
顔が見えない・・・・
たぶん交代でいろいろな先生が出張されているのでしょう。
と、思ったら、時を同じく、
やはり都市型のビルに入っていた人間ドックメインのクリニックで、
とある検査の名医(カリスマ)と言われていた医師とその大学から来ていた医師たち全員が居なくなったと耳にしました。
また、新しくできた商業施設ビルに入ったアメリカ型の理念を掲げたクリニックも、
開業1年で立ち上げ時の医師がほとんど居なくなり、経営も不振に喘いでいると聞きました。
(以上は、あくまでも聞いた話ですが)
“医療は平等であるべき”という日本では、
保険診療と関係ない人間ドックをメインにしたとしても、個性を強く打ち出すクリニックの経営は難しいのでしょうか?
有名な医師を招聘しても収入に見合わなければ経営陣は期待はずれと判断するだろうから。
でも、その「個性」にひかれて人間ドックを選ぶ人たちも居るんです。
そう簡単に1年や2年で“看板”をかけかえられても、患者(利用者)としては路頭に迷うばかりで・・・
継続して同じところで受けることに意義があるって言ってたのに・・・
なんか、がっかり。
とはいっても、商売にならなかったら仕方ないのかな・・・
はからずも人間ドック難民になってしまいました。困った。