リーマン破綻 |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年09月15日 14:23 |
米証券大手のリーマン・ブラザーズが
連邦破産法11条の適用申請をしたという速報が先ほど流れた。
信用のテコを効かせて取り引き規模を大きくする資本の有効活用というヤツは
一度、逆回転が始まると、誰もがウンザリする程の被害を出さない限り
止められないということなのだろうか。
自分たちにできるのは
信用収縮に巻き込まれないよう努力することだけ。
今後しばらく、医療ばかり見ていてはいけないのはもちろん
日本国内ばかり見ていても、とんでもない目に遭うかもしれない。
医療界の皆様におかれても
自分たちの周囲に身の丈外れて信用のテコを効かせているものがないか
情報収集・分析を怠りなくされることをお薦めします。
コメント
> 自分たちの周囲に身の丈外れて信用のテコを効かせているものがないか
…チンピラ学者としては耳が痛いお言葉です。
>中村利仁先生
どの辺が先生に「耳が痛い」のか正直よく分かりません。
変なレバレッジをかけていない人であれば
来たる(何年後か知りませんけど)反転局面は雄飛のチャンスですよね。
はじめまして
いつも切れ味の良い視点を楽しみにこのブログを拝見しています。
リーマン・ブラザーズの負債額64兆円(医療費のほぼ2年分)、日本法人の負債額3兆円だそうですね。
金融庁が即日業務停止命令をかけて資産の海外移転をブロックし、日銀は1兆5千億円のオペレーションを行うとか。随分と手際の良い話です。
社会保障費削減の6年分を一挙に買い支えても、インフレにならないのであれば、税金以外の短期的な処方箋として、この仕組みを社会保障に活かすというアイデアは考えられないのかなと、素人ながらふと思う次第です。
>KHPN様
はじめまして。コメントありがとうございます。
お書きになったことの意味が
すぐには呑み込めなかったのですが
なるほどそういう手があるかと思いました。
>川口様
日銀が3日で7兆円も投入した旨報道されました。2200億の32年分ですね。
虚業(というか詐欺に近いケースもあると思いますが)の後始末にこれだけ大量の資金を一気に投入できるのなら、今まで何年も続けてきた医療費抑制策は一体どんな意味があったのでしょうね。
>KHPN様
エスタブリッシュメントがやるか
成り上がり者がやるかの違いがあるだけで
投資銀行とか金融工学とか言っても
実際の行為はネズミ講と大差なく
しかしエスタブリッシュメントが行き詰まった時
(もともと、どこかで行き詰まるに決まってます。実際の価値に裏打ちされないマネーなど幻想で、実際の価値が無限などということはありえませんから)
には公費で穴埋めしてもらえる、と。
壮大な詐欺ですね。
>川口様
日銀が6日連続で14兆円も投入したそうですね。(日銀も銀行が破綻すると多くの国民が困るのでやっているのであって、何も好き好んで虚業や詐欺まがいの尻拭いをしているのではないのでしょうが)
国内での米ドルの供給もFRBと円とドルを交換して行うとか。
供給された通貨によって生じるであろう相対的な物価高(単に貯蓄され消費に向かわないのであればインフレは起きないとの考え方もありますが)は、巡り巡って現在日本円を所有する人々で広く被ることになるわけですが,それなら日銀が直接米ドル札を印刷して供給する方が日本国民の痛みは少ないように思えたりします…なんて、経済の専門家からは失笑を買いそうですが。
壮大な詐欺で思い出しましたが、戦時国債のツケを日銀券増刷で対応し、通貨だぶつきによるインフレに対しては預金凍結と新円切り替えを行うという荒療治をやった歴史がありましたね。
確かその時の国債の対GNP累積残高よりも現在の方が多いのではなかったかと思いますが(私の歴史認識も一部間違っているかも知れませんが)
>KHPN様
コメントありがとうございます。
最終的に破綻しようが知ったことではない。
自分だけ掠め取れるものは取っておこう
という人が多い限り
方向転換はできないんでしょうね。