どうして何でもかんでも利権化するのか |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年09月17日 11:55 |
いつもお世話になっているCBニュースから
鳴りもの入りで始まろうとしている「産科無過失補償制度」。
余剰金が出ても使ってしまうという!
研究もしないといけないし
保険会社がリスクを被る仕組みだからとの説明だが
年に300億円集めて150億円も余剰が出るというのは、一体どういう設計か。
安全率をかけ過ぎだろう。
いや、しかし、こんなとんでもないことになっていたとは全く知らなかった。
昨日出した仙谷由人代議士インタビューではないが
皆の純粋な気持ちを見事に喰らって焼け太りする人たちだことよ。
大義名分あるところに利権ありだね。
油断も隙もあったもんじゃない。
CBニュースGJ!
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コメント
バッファ(資金)のないところでゼロから組み立てると過剰に安全率を見込んでこういう設計になってしまうということなのでしょうか。
ゼロから保険を作るより、国保や政管健保(ほかにもっと良いバッファがあれば、これらにこだわるものではない)のような既存の大きなバッファに組み込んで、このために集めた掛け金と支払われた保険料を別立てで明らかにして、この出入りを元に、毎年、掛け金の見直しを行うようにする方が、妙な利益などを発生させて不信を招くよりはずっとましな気がします。
また、原資については研究費などという抜け穴を作らず、厳格に保険料だけの支払いにあてないと忽ち信用が失墜してしまうのではないかと思います。
以下は全く個人的な思いつきですが、健康保険、介護保険、年金の原資を一元化し、保険料率の決定はそれぞれの入りと出を明らかにして毎年決め、トータルの原資の下支えは日銀が行うという思い切った政策転換を図れば、少なくとも日本円で生活する分には安心、安全がかなり保証されるのではないかと思います。
本日、日銀がまた追加で2兆円程、リーマン対策に出したようですが、そんなものの尻ぬぐいばかりではなく、医療、介護、年金という国民生活全般に関わる大きな資金の下支えを中央銀行の機能に付加したら、保険年金の財源問題を増税の議論から隔離することができ、一時的な財源不足の場合には日銀券を刷ってでも対応するとなれば、少しは安心して箪笥預金を消費に回すモチベーションにも繋がるのではないかと愚考する次第です。(経済や金融の専門家には突拍子もないアイデアだと笑われるかも知れませんが)
その際、資金運用などという余計なことは一切行わず、愚直に掛け金の入りと保険料の出を厳格に管理し、それらをもとに保険料率や診療報酬点数などを決めていけば良いのではと思います。
>KHPN様
そこまで壮大な構想は思い付きもしませんでした。
コロンブスの卵ですね。
川口様
コメントありがとうございます
国(役人、政治家):
自身の信用・信頼を回復すべきこと。(少なくとも、冒頭で川口様が抱いたような「何でもかんでも利権化するのか」という怒りや誤解を国民に抱かせるような愚を犯さないこと)
保険・年金:
財源問題を概算要求や増税など政治的議論の材料として弄ばれる状況から隔離し、とにかく安定化させること。
国民経済:
生命維持(保険)と生活保障(年金)について、多くの国民が安堵感と信頼感を将来に対して持たない限りは、自分自身の安全保障のため、いくら低金利であろうが国民は貯蓄を続けざるを得ないこと。
これら3点を如何に金をかけずに、現行の枠組みを利用して少しでも解決に近づけるかという視点で考えて見ました。
自賠責保険とかでもそうですが、保険料率の見直しは行われると思いますよ 当面のシステム構築費用とかがあるので、これくらいの(失礼)費用は必要になる可能性はあります
>tune様
コメントありがとうございます。
教えていただけるとありがたいのですが
「見直しは行われると思う」と仰っる根拠は何でしょうか。
tuneさんではありませんが、
>「見直しは行われると思う」と仰っる根拠は何でしょうか。
について補足しますね。
制度発足時の産科医療補償制度運営組織準備委員会報告書(http://www.sanka-hp.jcqhc.or.jp/pdf/obstetrics_report.pdf)にには、発足当初は破綻しないように余裕のある制度設計にしておいて、少なくとも5年後に見直しを行うなどという記載(報告書p17)がありますよ。
遅レスですが、お役に立てば幸いです。