誤報か、悪い冗談か |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年10月07日 14:42 |
人事院が自治体病院の医師給与を増額するよう勧告したそうで
各都道府県でそれに沿った人事委員会勧告が出ている。
大野病院のある福島県でも昨日勧告が出たようだ。
県人事委勧告:職員給与、0.18%増 医師「初任給調整手当」も /福島
(10月7日の毎日新聞地方版)
この記事にとんでもないことが書いてある。
大事な話なので全文引用する。
県人事委員会(新城希子委員長)は6日、佐藤雄平知事と遠藤忠一県議会議長に、職員基本給の0・18%引き上げと特別給(ボーナス)の0・02月分引き下げを勧告した。また、医師不足に対応するため、勤続16年未満で30万6900円を上限とする医師の「初任給調整手当」について、上限を10万4000円引き上げるよう勧告した。厳しい財政状況に直面している県は「国や他の都道府県の動向を見極め、県の財政状況、経済情勢を勘案して検討したい」としている。
県人事委は、従業員50人以上の県内企業174社を抽出して、今年4月の平均給与を調査した。行政職の県職員約5600人の平均給与39万5619円に対し、民間の平均は39万6321円で、民間が702円(0・18%)高かった。県は08年度から3年間、基本給と特別給を合わせて、管理職で5%、一般職で3%のカットを実施しており、減額後では民間が1万2255円(3・19%)上回っているという。
特別給は、県職員の年間支給割合4・45月に対し、昨年8月から今年7月の民間の年間支給割合は4・43月で、民間の方が0・02月分低かった。
医師の給与アップは今年8月に出された医師の給与増額を求める人事院勧告を受けた。各保健福祉事務所など知事部局に勤務する医師約40人が対象になる。県人事課の試算では、勧告を完全実施した場合、今年度で約1億3100万円、来年度からは医師の初任給調整手当分の4200万円も含めて計約1億7300万円が必要になる。
県職労の紺野長人書記長は「若干の改善にはなるが、民間の春闘相場はもっと良いはず。納得できる勧告ではないが、県に完全実施を求めていきたい」と話している。【松本惇】
給与の上がる対象医師が「知事部局勤務」と書いてある。
県立病院は病院局の傘下にあり知事部局ではない。
え???
病院の医師が足りないというのに、行政職医師の給与を増やしてどうするの?
悪い冗談だろうか。
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コメント
福島県病院局は知事部局です。http://www.pref.fukushima.jp/index_n02.html
「知事部局」に該当しないのは、
・行政委員会(教育委員会、人事委員会など)
・県警
・○○公社
などです。
なお、病院が独立行政法人ならば当然知事部局ではなくただの一法人になります。
>地方人様
コメントありがとうございます。
一般会計に入っているものが知事部局
特別会計のあるものは外局と考えておりました。
ひょっとして間違っているでしょうか。