斜陽

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年10月29日 20:20

つくづく紙メディアは斜陽産業だなあと思うニュースが
今日だけで立て続けに出てきた。


米有力紙が「紙」から事実上撤退 ウェブ中心に
幼児誌『マミイ』 3月号で休刊
読売ウークリー休刊へ


個人的にドヨーンとした気分になるのはおいておいて
医療者をはじめとするメディアの受け手に位置する皆様に警告です。


媒体が減ると、メディア内の人口(フリーライター、フリー編集者など)が過剰になります。
他へ転職できるようなスキルの身につく業界ではないし(身につくのはコネだけ)
世の中もこう不景気になると転職もままならないので
大抵は何とか業界内で生き残ろうとするはずです。
行儀よくしていても仕事はもらえませんから
たとえムリ筋の話であってもイチかバチか書きたいということになります。


よって
ムチャクチャな記事が一時的に(今後数年?)増えると思われます。
喰いつめる人が増えると犯罪も増えるような因果関係です。
資格ひとつで、どこへ行っても食える医療者には理解しづらい世界かもしれません。


対策といっても大したものはなくて
景気がよくなるまで、受け手の側で
今まで以上に眉に唾して「記事」を読む必要があるだろうと思います。


そして、そのようなヨタ記事を量産することで
ますます紙媒体は信頼を失っていくのだろう、と。。。


やはりドヨーンとした気分になります。

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コメント

 やはり質が高くてもSalesには限界があります。いかに付加価値をつけていくか、景気に左右される部分ですから、やはりValue for Moneyという観点で、独自の視点と他にはない特徴をもって、読者を囲い込めるような媒体が生き残るでしょう。もっと数字的に厳しい媒体が残っているのは、価格を高くして付加価値を高めているからです。不景気なのに経済雑誌がのび、ファン層の裾野をひろげた鉄道雑誌などが参考になるかもですね。

>行儀よくしていても仕事はもらえませんから
たとえムリ筋の話であってもイチかバチか書きたいということになります。

>よって
ムチャクチャな記事が一時的に(今後数年?)増えると思われます。
喰いつめる人が増えると犯罪も増えるような因果関係です。
資格ひとつで、どこへ行っても食える医療者には理解しづらい世界かもしれません。


そしてますますまともな人々の信頼を失い業界の斜陽化に拍車をかけるという悪循環に陥ってしまう(既に陥っているのが昨今の状況かもしれません)。最近、とみに報道の質が下がってきたように思えますが、こう説明されるとなんだか理解できるように思えます。それに対する自浄作用として川口様のような動きが業界内にも生まれてきているということですね。

どんな世界にも利害対立などがあり、自分なりの正義感を貫こうとすることは容易ではありません。また、改革するつもりでその世界に飛び込んだところ、いつの間にか守旧派の立場に立たされてしまっているなどという妙なことも起こり得ます。何はともあれ志が貫徹できるよう頑張ってください。

>skyteam 先生
コメントありがとうございます。
自分自身は、ベンチャーですから
このゆらぎの間隙をついて生息範囲を確保しようと思っています。
ただ一時的に大変な過当競争が発生すると思われ
そこに果たして巻き込まれずに済むか考えると頭が痛くなります。
>KHPN先生
ありがとうございます。
自浄作用という程に大層なことは考えていないのですが
世の中全体の利益の方向と自分の利益の方向を揃えることだけはしようと思っています。
今のメディアが訳分からんのは、そこが大きくズレているからだと思います。

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