千葉県東部壊滅まで秒読み

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年03月14日 23:16

過去に何度か書きましたように私は千葉県出身です。
今日こんな話を聞きました。
千葉県出身者として愕然としますし
と同時に千葉県の方々は状況を知っているのだろうかと心配になりました。


千葉県東部の基幹病院では医師がいなくなるドミノ倒しが着々と進行中。
(この辺りのメカニズムについては、ロハス誌4月号を参照ください)
東金病院 → 成東病院 → 銚子市立病院 → 成田赤十字病院 →
あと残るは全国的にも有名な巨大な旭中央病院のみだが
もはや付近の救急車が行く病院は旭中央しかないので
支えきれずに崩壊するのも時間の問題であろう、と。


南部や西部など他の地域も磐石ではない。
救急車が10ヵ所、20ヵ所断られるのはザラ。
特に夜の房総半島で交通事故を起こしたら助からないかも
とすら言われているらしい。


千葉県は人口は多いのに医学部が1つしかないので
千葉大に支えてくれることを期待するのは不可能。
あとは県が何とかするしかないのだが...


ちょうど知事選が始まってます。
新知事にとって待ったなしの課題になることでしょう。

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コメント

南部地域は君津中央病院と亀田総合病院のみが3次の砦としてあるだけです。
袖ヶ浦、木更津、君津、富津の広大な4市町村の二次救急をたった数病院の輪番でまわしていますが、脱退する病院続出で崩壊寸前です。君津中央は二次救急をほぼ一切受けない(その代わり二次救急の依頼は原則受ける)ことにより、辛うじて保っている状態です。

データとしてあるわけではないので、経験的なものですが、千葉県は東部、南部だけでなく、千葉市においても救急医療崩壊しているのではないでしょうか?
  房総半島の中程に位置する、市原市で内科医をやっていますが、「近辺では十数件断られた」と、「千葉市」救急隊が館山道を使って市原市までやってくることが最近よくあります。特に重症患者が多く、心筋梗塞、高度房室ブロックなどの心疾患患者、時には昏睡患者(JCS III-300)が運ばれてくることもあります。
  通常のイメージでは重症救急患者の流れは、医師数の多い(はずの)都市部へ向かうと思うのですが、医療崩壊が危惧される地方へと向かってきているのも、何かの前兆(もしくは末期症状?)なのでしょうか?

千葉市より西側のいわゆる東京千葉は医療も充実し、大学病院の分院も多い。また大学病院の若い医師も関係のある施設に外勤に出て行くので実効マンパワーも高い。東側は本当に悲惨。茂原から成田や市原の帝京大病院への搬送もざら。一方開業医は結構いるし個人病院もそこそこあるけど千葉市や東京から通勤してくる医師も多いので夜間医師は少ないかもしれない。
限りなく難しいだろうけど、千葉は県東部南部の指定地域は医療特区にして勤務医も開業医と同じくひとり医療法人に準じた出来高給与を認めれば瞬間的に医者は戻ってくるのでは。なにしろアクアライン使えば木更津から東京まで30分。まずは収入ありきで、これは公務員の給与体系では結局収まらない。

>内科医先生
ありがとうございます。
県民に危機がどこまで伝わっているでしょうか。

>千葉県の医療崩壊を肌で感じる今日この頃先生
ありがとうございます。
そういう生の情報が県民に伝わる仕組みないもんでしょうか。

>千葉県出身先生
ありがとうございます。
本日エントリーした竜先生の主張には「全県特区」が盛り込まれているようです。

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