東京女子医大事件 二審も無罪

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年03月27日 15:59

判決を詳細に見てみないと分からないことながら、人工心肺の構造を説明されてみれば(ただ、ちゃんと説明してもらわないとなかなか分からないのも確か)、「回転数云々」というのがいかにナンセンスか分かる。検察には上告しないよう願いたい。


落ち着かれたところで佐藤一樹先生にもご登場いただくなど、こういう少しややこしめな話題も4月以降はwebを使って取り組んでいきたい。
ただまだ人がいないので(この間の熊田記者は特別参戦)今しばらくお待ちを。

<<前の記事:骨抜き条項。    指定基準を再編しても。:次の記事>>

コメント

川口さま
この手の事件の際、往々にして「医師の過失認定の困難さ」といった報道がなされがちですが、医療においては、善管義務を講じても事故が発生することがあり、そもそも過失を前提とした刑法理論が時代にそぐわなくなっているように思います。
本来、結果ではなく、過程を重視する筈の法が、結果に注目する余り、過程について一定のシナリオを作り、それに即して証拠集めをするという検察手法にも問題がありやなしやでしょう。

 今回の報道で気になったのは、遺族のコメントの形で「本来は有罪であったものを立証できなかっただけ」としたマスコミが何社も見られていることです。

 このまま無罪が確定すれば、立派に名誉毀損だと思うんですがね。

コメントを投稿


上の画像に表示されているセキュリティコード(6桁の半角数字)を入力してください。