3月30日に有罪判決が出された、北九州の病院で起きた看護師の爪のケアをめぐる一連の“事件”の判決を受けて、「医療福祉eチャンネル(医療福祉チャンネル774のインターネットチャンネル)」では、このテーマを取り上げた番組「黒岩祐治のメディカルリポート　医療報道の光と影⑤　認知症高齢者　つめはがし事件（2008年6月28日より放送）」を再度無料動画配信することになりました。
動画配信は、「医療福祉eチャンネル(インターネットで見る)」からお入りいただけます。

配信の趣旨は以下の通りです。

「2007年6月に北九州市八幡東病院で看護師がおこなった認知症高齢者の入院患者の爪のケアを巡り、“爪をはがす虐待行為である”と報道され、警察は傷害事件として捜査、後日看護師は逮捕されました。「医療福祉チャンネル774」では、「この行為は、看護師業務のひとつである療養上の世話の一環としての“フットケア”であり、虐待行為ではないのではないか」という疑問をもとに、“医療報道”という視点からこの事件を取材、2008年6月に放送いたしました。番組では、事件の当事者である上田元看護課長のインタビューをはじめ、高齢者が多く入院する病院でのフットケアの現場取材、日本看護協会のインタビューをおこない、有識者、元新聞記者(医療情報部)とともに事件とその報道を検証しています。

この事件を巡る刑事裁判で、このほど(2009年3月30日)福岡地方裁判所小倉支部において有罪（懲役6ヶ月、執行猶予3年）判決が下されたことを受け、「医療福祉チャンネル774」では番組のインターネット動画配信による再放送(無料)を決定いたしました。判決が出る前に制作されたものですが、日本の医療の今後を考える上で非常に重要な事件であり、より多くの医療関係者、メディア関係者、一般の方にも見ていただきたいと願っております。

同じインターネット動画配信（無料）で、「新医師臨床研修制度見直しの行方」もスタートしました。内容は以下のリリースに書いてあります。