新型インフル・濃厚接触者の停留期間短縮も 舛添厚労相 コメント欄

投稿者: 熊田梨恵 | 投稿日時: 2009年05月11日 19:52

記事はこちら

<<前の記事:顔や全身のむくみ    「大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会」第3回―文科省 コメント欄:次の記事>>

コメント

同じやりとりに関する記事でも、例えば時事通信と川口さんではずいぶん違う書きぶりになるんですね。比較してみると、いろいろと興味深い。

水際での検疫とその後の係留に関しては、WHO(世界保健機関)が「行うのならエビデンスを提出するように」と強い調子で非難している。今回、係留対象になった中には外国籍の人もおり、そうした国との間で外交問題化する可能性が指摘されている。
こうした背景もあってか

この記載の正確さ・妥当さについては、詳しい方の御評価を待ちたいと思います。他の記事にはあまり見られない部分で、オリジナリティと呼べると思います。

「時事通信の記事」へのリンクがわかりにくくなってしまいました。
こちらです。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200905/2009051100674&rel=j&g=soc

些末なことですが、検疫法による措置は「係留」ではなく、「停留」です。

衆議院TV
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php
で舛添大臣の国会答弁を聞く限りでは、米国CDCが潜伏期間を7日間としていることを想定して、10日間の停留が長すぎるかも知れないと言っているだけのように思えます。

連続で恐縮です。

勘違いしていました。斜体部は、高橋議員の指摘ではなかったのですね。

水際での検疫とその後の係留に関しては、WHO(世界保健機関)が「行うのならエビデンスを提出するように」と強い調子で非難している。

見られる一次情報があれば教えてください。
このような状況があるのなら、

いつの時点で出されたものなのか。
WHOの公式見解として文書等の形になったものなのか。
「検疫」や「係留」についてどのようなものを想定していたものなのか。
「非難」は特定のものを指しているのか一般的なものなのか。
エビデンスを「どこに」提出するよう求めたものなのか。(示せと言っただけ?)
求めているエビデンスは、検疫が感染の最終的な拡大範囲の縮小に有効であるというエビデンスなのか、時間稼ぎやピークを低くするという意味で有効であるというエビデンスなのか、交通の停滞による経済的損失や人の行動範囲の制限による社会的損失等を上回る便益があるというエビデンスなのか。
文面からは、WHOがおそらく反語として「エビデンスがあるなら出してみろ」と言っているのだろうなと思いますが、WHOが「やらないべきである」というエビデンスを持っているとしたら、上記のどのような観点からのもので、どの程度のレベルのものなのか。

と言ったようなことを、それぞれ見極めるべきだと思いますので。

今回、係留対象になった中には外国籍の人もおり、そうした国との間で外交問題化する可能性が指摘されている。

これについても、見られる一次情報があれば教えてください。
指摘している人は誰で、単なる懸念なのか実際に何らかの動きがあるのか。
相手国はどこか。
など。

>ひかる様
ご指摘ありがとうございました。大変お恥ずかしい話でした。
修正いたしました。

>中野稀哲様
ありがとうございます。
>この記載の正確さ・妥当さについては、詳しい方の御評価を待ちたいと思います。
で、よろしいのではないですか。

これですね(最初の4分間位)

http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib2.php?u_day=20090511
---------------
(高橋千鶴子君)
(略)
一方豚由来は重傷度は低いけれども感染力が非常に強いということも言われています
今、何がわかり、何がわかってないのか
また毒性の強い新型インフルエンザ対策のガイドラインや行動計画を丸々実行する必要があるのか
たとえばどの程度から蔓延期というのか
学校は企業は集会は
大臣自身が弾力的にという発言をされておりますけれどもその中身、仕切りについて、まず政府の立場を明確にお答えください

(厚生労働大臣舛添要一君)
今、高橋委員仰った様に幸いなことにというか、その高病原性ではなくて所謂弱毒といわれている低病原性であるということでありますから、あれはH5N1を前提にした行動計画でした。ですから、今ですね、このウイルスの特性について様々な研究が世界中から寄せられてますんで、これを見ながら具体的にどうするか考えます。というのは例えば臨時休校これやるのかやらないのかそれから企業の経済活動の自粛もそうです。
で今、喫緊の課題は、あの成田で今4名ほど出てますけども、その濃厚接触者、そのそばの座席にいた方々、これ10日間の停留っていうのをやっていますけれど、これ今専門家の皆さん方に診察をし検討していただいて、さきほども申し上げましたように1日でも短くね、9日でも8日でもした方がいいわけですから、そういうことも含めてもやりたいと思いますんで、ウイルスの属性を見ながら世界中のこの研究成果を入れながら、柔軟かつ弾力的に、そして、しかしながらやっぱり国民の命と健康を守ると、この原点を忘れずに対応して参りたいと思っております。
---------------


>水際での検疫とその後の係留に関しては、WHO(世界保健機関)が「行うのならエビデンスを提出するように」と強い調子で非難している。今回、係留対象になった中には外国籍の人もおり、そうした国との間で外交問題化する可能性が指摘されている。
 
このくだりはこの45分の質疑にはなかったように聞こえましたが

横からすみません。

>水際での検疫とその後の停留に関しては、WHO(世界保健機関)が「行うのならエビデンスを提出するように」と強い調子で非難している。

“見られる一次情報”ですが、やはり下記での示唆くらいかと思います・・・。
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/frequently_asked_questions/travel/en/index.html

ただし、その内容については、別のブログエントリー「検疫についてのWHOの見解。」でもコメント中で疑問点を指摘いただいたりして、はっきりしないところがあります。(それは政治的意図からWHOが明言を避けているからではないかと思っていますが。)

ということで私も、詳しい方の解説をいただければと思います。どなたか宜しくお願い申し上げます。

>この記載の正確さ・妥当さについては、詳しい方の御評価を待ちたいと思います。
で、よろしいのではないですか。

詳しい方の御評価を待とうにも、そもそも記載が何を指しているのかがよくわからないな、と思って追加の情報をお願いしています。
正確さ・妥当さを吟味して頂こうにも、元にする事実が定まらないと、やりようがありませんから。

もちろん、あげた論点の中には、一次情報を明らかにするだけでは見極められず、それこそ詳しい方の御解説が必要になるものもありますので、その全てに答えてくださいと言っているわけではありません。

川口さんが一国の大臣の発言を左右したと想定されるほどのものですから、大手マスコミの記事なり、WHOのホームページの分かりやすい場所なりにあってよさそうだと思って探してみたのですが、探し方が悪かったのか、結構前の話なのか、それらしきものが見あたらないのです。

記事の署名の位置が中途半端なので、念のために確認しますが、
水際での検疫とその後の係留に関しては、WHO(世界保健機関)が「行うのならエビデンスを提出するように」と強い調子で非難している。今回、係留対象になった中には外国籍の人もおり、そうした国との間で外交問題化する可能性が指摘されている。
こうした背景もあってか

この部分をお書きになったのは川口さんなんですよね?
何を指して書かれたのかは、お書きになった方以外には説明できないと思うのですが・・・。

WHOのホームページに記載されている以下の部分からですよね、現時点で掲載されています。
(http://www.who.int/csr/disease/swineflu/frequently_asked_questions/travel/en/index.html)
Does WHO recommend screenings at country entry and exit points to detect if ill people are travelling?

No. We do not believe entry and exit screenings would work to reduce the spread of this disease. However country-level measures to respond to a public health risk are the decision of national authorities, under the International Health Regulations 2005.

Countries that adopt measures that significantly interfere with international traffic (e.g. delaying an airplane passenger for more than 24 hours, or refusing country entry or departure to a traveller) must provide WHO with the public health reasoning and evidence for their actions. WHO will follow up with all of its Member countries on such matters.

Travellers should always be treated with dignity and respect for their human rights.

議論の方向性に違和感を感じましたので、横から失礼いたします。

日本の現状は

「WHO が示さないとダメですよ!」と言っている根拠も示さず、外国人も含む入国者を10日間隔離という「立派な人権侵害」をしている。

という状況であることは、皆さん同じ認識であると思います。

これだけですでに立派な外交問題ではないですか?
それとも、事がもっと大きくなって、メディアで「外交問題だ!」と騒がれるようにならないと外交問題ではないのでしょうか?

自己レスになり、すみません。

WHO から、エビデンスのない検疫強化をしている国は、直ちに方針を変えないさい!とくに、日本と中国!!

なんていう勧告出されたりしたら、恥ですね。

WHO の \"must\" には、そういう意味があると思いました。

○川口さん再登場の前なので、コメントはちょっと気が引けますが、
もし、堀米さん、松村さんが示されている部分が根拠なら、
(私ももしかしてそうだったりしてと思って、これをイメージして見極めるべき点を列挙したのですが)
少なくともこの言い換えにはかなりの不自然さがあるように思ったのです。

既に他のスレッドで指摘されていることを含みますが、Q&Aの文面のみから見ても、

・WHOは出入りのスクリーニングを「推奨しない」「信じているわけではない」と言っているだけで、積極的に否定しているわけではない。
・論点としている効果も「to reduce the spread of this disease」であって、他の効果(時間稼ぎなど)については述べていない。
・結局のところ、However以下で、各国当局の対応を尊重する姿勢を示している。
・日本のとっている措置と「measures that significantly interfere with international traffic 」後に例示されているものの間には開きがある。
(スクリーニングを行うことによってdelaying an airplane passenger for more than 24 hoursが起こることと、スクリーニングの結果として疑いがあるとされた者を24時間以上停留すること(これは\"screening\"ではなく\"quarantine\"によるdelaying)は普通分けて記載するのでは?)
・must部は「説明を求める」とは言えるかもしれないが、「非難」ではない。
・個別事例についての「外交問題になる可能性の指摘」は、ここからは読み取り難い。
と、疑問が浮かびます。

仕事で国際機関対応を経験した立場から言うと、一般に国際機関は統治を目的とした組織でも国家間の論争に決着を付けるための組織でもなく、せいぜい国家間の可能な範囲の協調と協力くらいを目指しているに過ぎないので、感染症のように社会的影響の大きくまた複雑な問題について、一つの手法に関して「やるべき」「やらないべき」を断言したり、それに沿わない国を「非難」したりすることはまれですし、もしそういうことがあったとしても、各国は自国の国益を総合的に勘案し、また主体的に検討を行い、きちんと自国の立場を主張して距離をとるという対応が普通です。
また、そもそも全ての国において正しい対応が唯一つに定まることは珍しいという意識が共有されていることが普通ですし、更に言えば、国際機関といっても(所詮は官僚組織なので!?)、偉そうに言っていてもそれほど強固な根拠がなかったり、政治の影響を強く受けていたりすることもあって、それほど強い態度には出られないことも多いのです。
こういう事情を踏まえて、「強い調子で非難」「外交問題」という川口さんの強い言葉に違和感を感じています。

もちろん、このQ&Aが川口さんの意図したものではないかもしれないので、引き続き川口さんのご返答をお待ちします。
また、むしろここが該当するのではないか、という他の方の御意見でも結構です。

○>久住様
外交問題化する可能性が考えられるか、というところは論点にしていません。

川口さんが「こうした背景もあってか」というフレーズをおいたのは、厚生労働大臣が国会答弁を行うに当たって意識するほど、世の中で「外交問題化する可能性が『指摘されている』」という事実が前提にあると考えられます。指摘が存在しても、大臣が気にするほど大きくなければ「こうした背景もあってか」というフレーズは成り立たないからです。
ところが、そのような「指摘」に相当するものが思いつかない、見当たらないため、お伺いしています。

今回、係留対象になった中には外国籍の人もおり、そうした国との間で外交問題化する可能性も考えられる。こうした懸念もあってか・・・
というのならまだ分かるのですが。


○一応、自分なりに、趣味的に色々と一次情報を探す中で見つけたものを情報提供しておきます。
WHOのガイダンス文書「Pandemic influenza preparedness and response」(http://www.who.int/csr/disease/influenza/PIPGuidance09.pdf)
では、Phase 5-6のREDUCING THE SPREAD OF DISEASEの項目(P.43)に、
Countries not yet affectedは、Consider implementing entry screening at international bordersとあり、
注として、It[ママ] entry screening is implemented, it should be considered as a time-limited intervention and the isolation and treatment of cases and quarantine of contacts resulting from screening must be carried out in accordance with IHR (2005).とされています。

堀米さんや松村さんが示されたQ&Aが、停留はともかく、少なくともscreeningに対しては確かに慎重に見えるのと、これとの整合性はどうなのかな、という疑問もあります。

中野様
同じ文章を読んでも、立場でこんなにとらえ方が違うのですね。

私は医療従事者です。上記の文章を素直に理解しますと、「WHOは検疫を推奨しない。行うのならエビデンスを提出すべきである」と読めます。
中野様にご理解いただくときには、例えば検疫を手術に置き換えてみていただいても良いのでは。要するに「手術の効果があるとは考えていない。個別の判断となるが、それでも手術をするならばその根拠を提出すべきである。」
私の感覚では川口様の文章の非難という言葉に対して、中野様がお感じになっているほど、大きな違和感を感じません。
逆に、中野様がご説明くださっているように「WHOがある特定の国を非難する」ようには受け取っておりませんでした。それも私と中野様の立場の違いでしょうか。人の健康や幸福など、国が異なっても共通して守りたいことがらに関する事柄で意識しておりませんでした。中野様は国家間の問題という視点を持ちながら、そのようなお仕事してくださっているとのことです。感謝せねばなりません。
言葉の解釈言葉遊びのようなことに夜更かししてしまいました。明日は日勤ですので、お休みなさい。


久住英二さま

>「WHO が示さないとダメですよ!」と言っている根拠も示さず、外国人も含む入国者を10日間隔離という「立派な人権侵害」をしている。
>WHO から、エビデンスのない検疫強化をしている国は、直ちに方針を変えないさい!とくに、日本と中国!!なんていう勧告出されたりしたら、恥ですね。

既に中野稀哲さまが説明していること以外に、

そもそも、出入国時のスクリーニング検査(screenings at country entry and exit points)と検疫(quarantine)は果たして同じものと解釈して大丈夫なのでしょうか?

検疫(quarantine)については、状況により合理性がある場合とない場合とがあり、その適用についてWHOのガイドラインに記載があるらしいことをDr Fukudaが記者会見で述べているので、少なくとも「検疫」を意識してものを言う場合にはWHOはquarantineという用語を使っています。

人によって違うかもしれませんが、screeningsと言うと、私などは一律に皆採血検査などを行う(この場合には咽頭拭い液の簡易検査やPCR検査なのでしょうか)ような状況をイメージしますが、これでは確かにコストも手間もかかるし効率も悪いし、結果が出るまで飛行機が飛べないとなると皆さん困るのではないですか。


で、最大の問題点は、ストローマンな状態が放置され、さらにそれらを鵜呑みにして、間違った解釈で物事をとらえて見当違いな方向に第3者の理解が進むというようなことを、おそらく中野様は危惧して釘を刺したのではないかと私は思っています。

このブログは川口さまの推進する議事録ジャーナリズムを拝見し様々な人々の建設的なご意見を拝見するのに貴重な場所として楽しみにしているのですが、最近のようにともすれば悪口の羅列や誤謬の塊を読まされることには残念ながら辟易としてしまいますが。

連続ですみません。

私が、出入国時のスクリーニング検査(screenings at country entry and exit points)と検疫(quarantine)が違うのではないかと述べる根拠にもうひとつ、5月7日のWHOのFAQで述べられているくだりは、入管法上の取り扱いを念頭に置いているのではないかと感じているということをお伝えします。

以前、HIV感染者が入国する際に国によってはHIV検査を義務付けていた国(当時のインドなど、現在は知りません)があり、入管法の規定で入国が拒まれていたことが問題になったことを思い出しました。

現在の日本の入管法では改正されていますが、以前は確か同じような記載があったように記憶しています。

----------------------------------
(出入国管理及び難民認定法)
(上陸の拒否)
第5条 次の各号のいずれかに該当する外国人は、本邦に上陸することができない。
 一 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号)に定める一類感染症、二類感染症若しくは指定感染症(同法第七条の規定に基づき、政令で定めるところにより、同法第十九条又は第二十条の規定を準用するものに限る。)の患者(同法第八条の規定により一類感染症、二類感染症又は指定感染症の患者とみなされる者を含む。)又は新感染症の所見がある者
-----------------------------------

KHPN様
>最近のようにともすれば悪口の羅列や誤謬の塊を読まされることには残念ながら辟易としてしまいますが。

それは、残念ながら最近の厚労大臣発言や厚労省官僚の発言ニュースが政策の実効性を説明するよりも、これまで厚労省の方針に従ってきた医療機関や医師に対して露骨に掌を反した感情的非難を羅列した扇情的なものばかりであることに、皆が辟易とさせられているからではないですか。

○松村様
>「手術の効果があるとは考えていない。個別の判断となるが、それでも手術をするならばその根拠を提出すべきである。」

これにしても、専門家同士の会話なのか、医師から患者に向けてのメッセージなのかによって異なるでしょうね。また、いずれにせよ、「非難」ではないでしょう。

また、松村様の例えを借りれば、当該QAは「それでも」の後に、「侵襲の大きい手術をするならば(たとえば・・・)」と入っているのですが、その範囲の中に「日本の措置」が該当しない可能性も指摘されています。

○「言葉遊び」と御謙遜なさいますが、川口さんは限られた量の言葉を不特定多数に伝えることで仕事をされているプロフェッショナルです。言葉に無頓着なジャーナリストは、味付けに無頓着な料理人のようなものです。川口さんの研鑽と、ロハスメディカルの向上のために、言葉の使い方の細かな吟味はむしろお望みのところでは。

中野さま
>限られた量の言葉を不特定多数に伝えることで仕事をされているプロフェッショナルです。

政権政治家や政府広報のほうが全国民に限られた量の言葉で伝えるプロフェッショナルとしてはジャーナリスト以上ですから、彼らもまたジャーナリスト以上に批判は望むところでありましょうね。

前々期高齢者さま

>それは、残念ながら最近の厚労大臣発言や厚労省官僚の発言(以下略)

はは、私も一言多かったようですね。

話が発散しないよう、ここは中野稀哲さまの疑問に対する川口さまのご回答をお待ち申し上げることにいたしましょう。

なお、別のエントリーに書きましたが、IHR2005によると、スクリーニングと検疫はどうも違うようですね。

>前々期高齢者様

おっしゃるとおりです。
私も、この業界に入ったときは、情報の裏取りから仕上げのテニオハに至るまで、なぜ一枚の紙にこれだけの手をかけなければいけないのかわかりませんでしたが、
「誰もおまえの真意など気にしてはくれない。紙すら見ずに勝手にストーリーを作られることもある。だからせめて、目に見えるものくらい最大限の注意を払え。」
「たった一つの些細な不正確で全体の信用が否定されることもある。」
「不必要に強い言葉、粗い論理は、ショービジネスで使うものであって、役人の仕事で使うものではない。使いたくなったときは、本来あるべきところから外れた意図を持っていることも多いから、十分内省してみろ」
等々、厳しく指導されました。

もっとも、教える立場に立ったときには、それが伝わる人と伝わらない人がいることも痛感しました。

では、川口さん、よろしくお願いします。(といっても、ちゃんと応えていただける望みは薄いのかもしれない、とも思い始めていますが。)

>前々期高齢者様

例えば、ご発言の、

最近の厚労大臣発言や厚労省官僚の発言ニュースが政策の実効性を説明するよりも、これまで厚労省の方針に従ってきた医療機関や医師に対して露骨に掌を反した感情的非難を羅列した扇情的なものばかりであること

これだったら、

○「最近の発言」って具体的にどれ?厚労大臣発言、厚労省官僚の発言、それぞれ挙げてみて?
○「ばかり」って本当に「ばかり」なの?何日間で何例なの?当たれる一次情報には当たって、または複数の情報源に当たって、本当に「感情的非難を羅列した扇情的なもの」って確認したの?
○比較対象にしている「政策の実効性を説明するもの」はゼロだったの?少しはあるの?それより「感情的非難を羅列した扇情的なもの」が本当に多いの?そもそもその多寡は客観的に比較できるの?

と詰められるわけです。
医師法に関する発言を指しているのではと推察しますが、そうであれば言葉が強すぎる感が否めません。

もちろん、前々期高齢者様は、川口さんとは違うので、あまり窮屈なことを言っても酷ですが。

中野様
>、あまり窮屈なことを言っても酷ですが。

いえいえ、別に構いません。言論の自由ですから。
ただしここは新聞の投書欄や雑誌の読者の声欄のような場所ですからブログ主の川口さんが掲載可と判断した投稿が皆さんの目にとまるわけです。投稿者は中野様のおっしゃるような投稿意見の表現について文中に根拠を示す義務を原則持ちません。

中野様は言葉に厳格な行政文書を投稿しておられるのでしょうか?でしたら川口編集長に申し入れて堀米記者、中村利仁先生同様にご自分のブログをここに開設させてもらってご所見を表明なさるほうが、議論が拡散しないでよろしいような気が致しましたが。

>川口編集長に申し入れて堀米記者、中村利仁先生同様にご自分のブログをここに開設させてもらってご所見を表明なさるほうが

いいですねこのアイデア。
「中野稀哲の正論のススメ」とか「中野稀哲の流言蜚語を斬る」とか「中野稀哲の垂れ流しと愉快犯は御用だ」とか、もし実現したらこのブログも、まともな記事の一部に怪しげなコンテンツを滑り込ませているのを中野さんがすかさず見抜いてご意見番として様々な詭弁を正論で蹴散らしながら是正を加える。
結構バランスが取れてきて、世の中の人々を過たずかつ役に立つブログに成長するかも知れないですね。

中野様のスタイルを好意的に捉えている一員としては中野様に受けて立っていただければ応援したいななどと思っております。でもあまりやり過ぎないでくださいね。

>投稿者は中野様のおっしゃるような投稿意見の表現について文中に根拠を示す義務を原則持ちません。

まあ、言われればそうかも知れませんが、誤った情報を垂れ流してそれっきりというような態度を続けると、多くのROM(推定ですが)の方々が、まあその程度のものかとか、その程度の人だったのねという具合に、発信源の方に関する理解が正しく促進されるという効果はあるのかも知れませんな。

でも私は思いますよ。川口さんに限ってそんな逃げ切りを図るような卑怯なことはしないだろうと。
恐らくは、今、一所懸命一次情報を精査しているところとか、木村先生やその周辺に取材し直しているところだとか、或いは、例えご自分の誤りを認めるような場合であっても、単に謝るだけでは芸がないので、より正確な情報の追求に勤しんでいるとか、そんな理由でちょっと返事が遅れているのではないかなと、私は楽観的かつ好意的に思っていますが。

○>前々期高齢者様

>中野様は言葉に厳格な行政文書を投稿しておられるのでしょうか?

いいえ。
言葉は正確に使うように心がけていますが、当然ながら行政文書は投稿しておりません。

一義的には、いち読者として、記者の方にニーズをフィードバックし、
同時に、正確で公正な記事を読みたい読者として、また正確で公正な報道を求める市民の一人として、
それが疑わしいと感じる記事があったときには、根拠を求めたり、真意を確かめたりしています。
また、その過程で、他の方から何か呼びかけがあった場合には、可能な限り誠実に応えるように心がけています。
もちろん、単なる感想を言うこともあります。

コメント欄で興味深い議論が派生していて、何らかの貢献が出来そうだと思うときには、それに参加することもあります。
(この形態については、望ましいものかどうかはわかりませんが、少なくとも黙認はされていると思っています。)

>投稿者は中野様のおっしゃるような投稿意見の表現について文中に根拠を示す義務を原則持ちません。
投稿者は「投稿意見の表現について文中に根拠を示す義務」を持つ、と私が主張したということが前提になっているようにも読めますが、もしそうであれば、そのような事実はありません。念のため。

お話の内容については特段異議はありません。人それぞれ事情もありますから、御自身の発言に責任(これは、役職を辞めろとか、賠償しろとかではなく、御自身の発言に対する疑義照会等に可能な限り誠実に応えて、着実で発展的な対話に結びつけていく、という意味で)をとれる方ばかり、とれるときばかりでもないでしょう。せいぜい、心がけ程度でよいのでは。

○>KHPN様
私はせいぜい詳しい説明を求めたり、疑問を投げかけたり、別の視点を提供したりできる程度で、
多くの場合、自分自身で「事実関係が間違っている」等々断言できる程の見識を持ち合わせていません。
今回にしても、堀米さんや松村さんによる御協力があって初めて成り立っているわけで、
役所の考え方に通じ、あと多少言葉に慎重な程度の役人に、
ロハスメディカルのバランスの維持など、荷が重すぎます。
御期待は光栄ですが、御容赦ください。

中野稀哲さま

>御期待は光栄ですが、御容赦ください。

そうですか、それは何とも残念ですね。

私は最近の「何でも公務員が悪い」「何でも厚労省が悪い」「役所がやる仕事は必ず裏に利権を秘めているはずだ」的な論調でひとくくりにされてしまっては、本当は頑張っている人たちが報われないし、こんな言われ方が続けられれば、良い人間はますます役所を辞めていって、ろくでもない連中ばかりが残ってしまい、結局損をするのは国民なので、どうにかならないかなと思っていたので。

特に、明らかな誤謬や詭弁に基づいて攻撃され続けたり、本当は問題の多い人物に好意的なスポットライトが当てられたりすると、心ある役人にとっては「やってられないよ」という気になってしまうことを危惧しています。

行政文書になるとどうしても味も素っ気もない内容になって一般の人々は「こいつら一体何考えているの?ロボットなんじゃないの」というような印象を持ってしまう中で、中野稀哲さまのように自分の言葉で説明して下さる方は大変貴重だと思っています。

これからもできる範囲でチェック・アンド・バランスの役割を果たしていただければと存じます。

上記追記

では、改めて川口様のご回答を気長にお待ちすることにいたしましょう。

コメントを投稿


上の画像に表示されているセキュリティコード(6桁の半角数字)を入力してください。