新たな機能評価係数 |
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投稿者: 新井裕充 | 投稿日時: 2009年05月19日 16:00 |
2010年度の診療報酬改定で導入される「新たな機能評価係数」について、厚生労働省は08年11月19日の中央社会保険医療協議会・診療報酬基本問題小委員会で、次のように説明している。
※ 画像をクリックすると拡大します。
DPCにおける診療報酬の算定方法として、「包括評価部分」と「出来高評価部分」を足し合わせたものですけれども、この「包括評価部分」について、「診断群分類ごとの1日当たりの点数×医療機関別係数×在院日数」となってございます。
この「医療機関別係数」というのが、「機能評価係数」で、これは、「現段階での機能評価係数」ということですけれども、これと「調整係数」を足したものということになってございます。
(スライド2)
その下、8枚目(スライド2)に、「医療機関別係数」の説明の図がございます。
この(A)となっているのが「前年度実績」で、(B)が「今年度実績」と考えていただくと分かりやすいと思います。
こういった「前年度実績を保証する」というか、「そういうような性質を持っている」ということでございます。
調整係数が、そういった前年度の保証的な面を持っているということでございます。
(スライド3、4)
「現段階の機能評価係数」については、9枚目、10枚目(スライド3、4)に書いてございます。
現在の係数の考え方としては、「入院基本料等加算」のうち、当該医療機関に入院するすべての入院患者に提供される医療で、病院機能に関するものを係数として評価しているということです。
具体的には、10枚目(スライド4)に書いてあるような項目しかございません。
ということは、逆に言えば、ここで評価されている以外の機能については、実質的に評価されていなくて、その分を調整係数の中で実質的にある程度、評価している面があるということが言えると思います。
(スライド5)
少し飛びますが、最後の1つ手前、30枚目の資料(スライド5)、「新たな医療機関別係数のイメージ」というのがございます。
「現在の医療機関別係数」についてですけれども、これは、「現在の機能評価係数」プラス、「調整係数」となってございます。
この「調整係数」を(2010年度から段階的に)廃止する。
廃止に伴って、現在、評価されていない部分などを評価するような「新たな機能評価係数」をA、B、Cというふうに書いてございます。
こういったものをこれから議論して、お決めいただくということでございます。
(スライド6、7)
その議論(新たな機能評価係数)についての中間報告でございます。
資料の11枚目(スライド6)をご覧いただきたいと思います。
「機能評価係数」の前に、「調整係数」の話ですけれども、この「調整係数」につきまして、「平成15年度DPC対象病院」、「平成16年度DPC対象病院」、「平成18年度DPC対象病院」、「平成20年度DPC対象病院」を縦に並べてございます。
ご覧いただきますと分かりますように、「平成15年度DPC対象病院」、これは(大学病院など高度な医療を提供する)「特定機能病院」でございますが、全体にやや高め、つまりそれだけ資源、コストを掛けているということだと思いますが、そういう傾向が見てとれるということ。
それから例えば、平成15年度(DPC対象病院は)、「特定機能病院」といいながら、結構ばらつきがあるような様子が見てとれるということでございます。
数値がその下の12枚目(スライド7)に書いてございます。
(以上、同小委の資料・議事録に基づいて作成)
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