ちなみに、この絵本がどのような経緯でできたか、関連事項を改めて時系列で整理しますと

１、産婦人科の宋美玄医師（ハンドルネーム・LUPO）が、都立墨東病院事件を契機に自身のブログに『妊娠の心得11か条』を発表。

２、宋医師の先輩から、福島県立大野病院事件で活動を行っていた『周産期医療の崩壊をくいとめる会』を通じて『ロハス・メディカル』に「載せられないか」と打診。

３、文章などに若干粗削りな面があったため、会の佐藤章代表と海野信也・北里大教授に監修依頼。

４、ＣＢニュースの熊田梨恵記者（現・ロハス・メディカルweb編集長）がブログ記事を紹介、各方面で話題となる。

５、「周産期医療の崩壊をくいとめる会」が、都立墨東病院事件を見て、妊産婦死亡の遺族に対する募金活動を開始。『ロハス・メディカル』でも呼応して、webに１クリック募金を搭載。

６、気鋭のイラストレーター・村上テツヤ氏が絵を描き下ろし、妊娠の心得特集を『ロハス・メディカル』09年１月号に掲載。

７、宋医師が、昨年のblogアワードを受賞

８、さらに絵を足して、絵本『いつかお母さんになるあなたへ』（周産期医療の崩壊をくいとめる会編）として出版。

　というわけで、なかなかドラマチックな展開を辿ってできたものなのです。ぜひ、一度ご覧になってください。少なくとも10年は読み継がれる絵本と願って出版いたしました。