新型インフル ワクチン輸入枠めぐり大臣と官僚が対立 コメント欄

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年08月28日 15:35

 新型インフルエンザのワクチン輸入に関して、舛添要一厚生労働大臣は購入枠を最大限まで増やす方針を固めた。しかし、官僚の一部は「専門家が輸入ワクチンの安全性を懸念している」と反対しているという。(川口恭)

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コメント

>輸入についてあまり積極的なご発言はなかったが、国のセーフティーガードとして契約は進めるべきだ。
危機管理という見地からはこの考え方が妥当なんでしょうね。「日本が買い占めている」という批判に対しては、尾身教授が指摘しているように、確保分の一部を途上国の支援に回せば、国際貢献もできるし、利用方法はいくらでもありそうですね。ODAの予算を使ってワクチン買えればもっと良いかもしれません。

 竹庵 さま、こんにちは。

 ODAについては知りませんが、他の部分は妥当な御意見と思います。

ワクチンは間に合うのでしょうか
既に流行期に入ったのに、11月に、誰に、どのような目的で、投与するのでしょうか。本当に必要な数を数えずに輸入することに何の意味があるのでしょうか。変異速度が分かりませんが、「季節性」と同じであれば来年度は確実に効かないはずですが。

途上国への提供
投与する体制なしに、ワクチンだけ送り付けても迷惑なだけでしょう。保健の専門家がいない地域に、医師も少ない地域に、ワクチンをどのように使えというのですか。わが国の方針も立てられないのにどこの国に何人分のワクチンを提供しようというのですか。60億人の危機に対して「医療」で立ち向かうには、技術も経済力も足りません。

世界中のどの国も感染流行を防げません
ワクチンが間に合う国はないでしょう。治療薬を潤沢に使える国もないでしょう。治療薬の予防投与は一時的な予防のみでよい場合を除いて最終的に無意味でしょう。健康状態は罹患率には影響しないようです。潜伏期は比較的短く、病状の推移も早いようですので、「様子を見る」のは慎重にした方がよいでしょう。肺炎を起こす方は、インフルエンザ肺炎、他の病原との混合感染、サイトカインストームの3種があるようですので、鑑別と治療を迅速にするしかないでしょう。2日以上かかる検査は役に立たないでしょう。

 日本の場合でも、ほんとうに10月で今シーズン中の流行が終結するかどうかは分かりません。シミュレーションの前提が変われば、結果もまた変わります。再流行の可能性はどうなんでしょう。

 その辺り、この春の流行で一定のデータが得られたはずです。厚労省はPCRをはじめとした膨大なデータを集積していますが、政策決定の場で議論の俎上に上がらないのは不審です。

 また、既に季節性インフルエンザとの分離の努力は放棄していますから、そこも意思決定を難しくしています。

 再流行のメカニズムによっては、ワクチンの有効・向こうとその程度も変わってくるはずですが、相変わらずデータが出てきません。

中村先生

いえいえ。10月に終結するはずはないと思います。ただ、人口への浸透率の問題で、人口の何A%に摂取し、既にB%が既に感染しているとすると、どの程度の効果が見込まれるのか、という計算をしましょうという話です。Bが十分小さければAの意義がありますがBが十分大きければワクチンにお金を投下する意味はないと思いませんか。

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