「臨床医は新人議員にメールを送って」―民主党・鈴木寛参院議員 コメント欄

投稿者: 熊田梨恵 | 投稿日時: 2009年09月01日 04:35

 民主党の鈴木寛参院議員(医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟幹事長)は31日、都道府県医師会の推薦を受けた新人議員が"族議員化"していくことに懸念を示し、「臨床医は『命に直結する一番大事な医療現場からお願いします』と言って、新人議員に現場について勉強してもらうよう、メールを送りまくってほしい」と求めた。(熊田梨恵)

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コメント

国家戦略をたてるために医療について勉強したいのなら新人議員が自ら臨床現場に足を運ぶべき話であって、新人議員へメールすることを多忙な現場の臨床医に対して要求するなど筋違いも甚だしいといわざるを得ない。
ロビー活動を受けて族議員化するもしないも議員本人の資質であり、それを教育する党の体質ひとつにかかっていることでもあり、いわば政党と議員の自己責任である。
臨床現場について勉強するという自分の仕事さえ自分でできず人任せにするようではそもそも一人前の社会人として認められない。お話になりませんね。

自分にできる範囲内でできることはやろう、というつもりでメールしてみました。
反応もちらほらありますので、無駄ではないなと感じています。

>新人議員へメールすることを多忙な現場の臨床医に対して要求するなど筋違いも甚だしいといわざるを得ない。

>臨床現場について勉強するという自分の仕事さえ自分でできず人任せにするようではそもそも一人前の社会人として認められない。お話になりませんね。

何様ですかね。医療なんて、議員にとったら陳情してくる業界の一つにすぎない。医療界がこういう態度だったから医師会が族議員を作ってしまったんだと思う。批判ばかりしてないで行動しようとなぜ思わないのか、不思議。

>新人議員が"族議員化"していくことに懸念
そうならないよう新人議員を教育していくのは党の仕事じゃないんですかね。
メールを送るんだったら、そうした一年生じゃなく、「医療政策に影響を与える議員」に送った方が効果的では。

>何様ですかね。医療なんて、議員にとったら陳情してくる業界の一つにすぎない。

議員こそ何様ですかね。議員の仕事は陳情を受けることだというなら今までの自公政治と何も変わらないということです。
また一般市民のほうはそれぞれ自分の業界の仕事で忙しいのであって陳情するのが仕事じゃないですけどね。

もうひとつ。
>批判ばかりしてないで行動しようとなぜ思わないのか、不思議。

これまでにも現場の意見は何度かパブリックコメントとして厚労省に提出してある。それらをきちんと点検して現行の医療行政における問題点の洗い出しを行い現場に行って確認するというのが国会議員の医療政策立案能力を高める勉強であり、議員の仕事の本分である。
国会議員たるものロビー活動がどうのこうの族議員がどうのこうのとパワーゲームに血道を上げる前に、さっさとパブリックコメントを仔細に点検する作業に入って欲しいものですな。

> 医療なんて、議員にとったら陳情してくる業界の一つにすぎない。

 医療が社会問題化していないのであれば、おっしゃるとおりと思います。

 しかし、実際のところは医療提供サイドの利害の問題ではなく、医療サービスを受ける患者さん、もっと広く言えば国民全体の問題であるから、そしてここで看過できない変化が起きているから、国会議員にとっても医療問題が重要であるわけです。

 医者を含む医療従事者は坑道のカナリアのような存在であって、その向こうにいる患者さんのために危機を訴え、代弁しているに過ぎません。国会議員にとっては患者さんこそが重要な存在です。そして、多くの国民の利害に関係するためにこそ医療問題は重要であり、議員が現場に出掛けていくだけの価値があるということになるのではないでしょうか。

陳情という言葉は語感が悪すぎますが、現場の意見をくみ上げることは重要でしょう。「民」が「主」の党なので、「民」の声をくみ上げるシステムを作ることが最も重要だろうと思います。利権団体の声だけを聞いて「民」を思うがまま「自由」にあやつるのはやめてほしいです。

いつも厚労省、議員のとことにご説明に出かけている患者会のものです。議員には政策秘書は1人しかいません(5人は雇える経費を出すべきです)。ほんの少しだけ頭を使って下さい。議員、政策秘書、学ぶだけでも時間が不足です。できるだけ分かりやすく正確に説明できるのはやはり当事者だけです。当事者の専門知識、現場経験をどんどん出しましょう。厚労省に出しても意味はありません。せっかくの資料、データも、簡単に「検討します(やらないという意味)」と握りつぶされるだけです。経験者は皆ご存知のはずです。それなら、あまり肩肘張らずに、議員、政策秘書に、当事者の知識・経験を出しましょう。メールはオープンになるので良い方法と思います。

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