地域医療再生基金 県と県医師会が現場の要望を”封殺” 千葉 コメント欄 |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年09月18日 19:13 |
今年度補正予算に総額3100億円が計上され箇所付け待ちになっている地域医療再生基金に関して、千葉県医師会が125億円の獲得を目指すことを理由に、「敢えて各二次医療圏に要望ならびに計画を出していただくことは控える」との文書を、総選挙投票2日前の先月28日に会員に送っていたことが分かった。「インチキだ」との強い批判が現場から出ている。(川口恭)
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コメント
ひどい記事です。
事実に反しています。
全ての2次医療圏の中核となる医療機関からすでに要望を聞き、合議のうえで厚労省の求める「2次医療圏に絞り込んだ」計画を作成しています。県医師会の独断や専横ではありません。当初は全医療圏のメリットを追求しながらプラン作成していたのですが、厚労省の「原則複数医療圏にまたがるものや医療圏を特定できないものは認めない」という方針に従って絞り込みを行いました。合議の決定に不満を持たれた一部の方々からひどい横やりが入り、計画作成が困難になることから出された文章です。取材は一方の人の意見だけではなく、かならず裏を取るようにしていただきたいものです。
ふじたんさんは千葉県庁もしくは千葉県医師会関係の方ですね?
記事の内容が事実かどうかは、県庁、県医師会、2次医療圏の各中核医療機関の経営者に聞けばわかることですね。
でも、県医師会が送ったというFAXを読むと、まるで「みんなから要望を聞くと収拾がつかなくなるから、内々で決める。」って県医師会と県の首脳同士で秘密裏に話しを進めちゃいました。っていう感じがします。
各方面から県医師会に対して「地域医療再生基金の件は一体どうなってるの?」って問い合わせが殺到したんで、言い訳をFAXで送ったっていう感が拭えないんですが...
FAXの中身を読むと県と県医師会でイニシアチブを取って全国で10箇所しか取れない、100億円の基金獲得を目指しますということのようなので、ふじたんさんの指摘が正鵠のように思います。
>地域医療再生基金そのものが民主党政権で執行停止される
こういう記事を書いた記者は地域医療再生基金は不要と考えているんでしょうか?
地域医療再生基金は一時的でしかも交付金の恩恵に偏りが出るような性質の良くないものだと思います。
診療報酬を引き下げ続けてきたあげくの、自民党の選挙対策向けのバラマキ補正なんじゃないですか?
4疾病5事業に取り組んだり、医師を養成している研修病院ような公的医療機関の診療報酬を1点10円ではなく11円や12円にするような施策の方が、国の施策としてはよっぽど恩恵に偏りが無く即効的なものだと思います。
県も県医師会も、もっとオープンな議論をすれば、記者もこんな取り上げ方はしなかったんじゃないでしょうか?
北海道からも複数の応募がある見込みですが、特に事前の絞り込みは行っていません。
この種のナンバーズ賭博のようなコンペは2次医療圏みんなが応募すると考えるのが普通と思います。また、その中でいいプランを出せるかどうかを競い合う努力が求められていると考えるべきかと思います。
しかし実際には、こういう一本化が為されたりして、なかなかトンガったプランは出せずに終わるような気もします。逆に言うと、そこが千葉県では問題だったのではないでしょうか。
アイディアそのものは悪くなかったと思いますが、実際に都道府県や医療機関まで意図が伝わることはないわけで、難しいものですね。
問題点は
都道府県によって2次医療圏の数が違うこと
厚労省からの指示は2次医療圏ではなく県庁が申請すること
2次医療圏の特色を踏まえて計画する必要があること
25億円と100億円の2種類があること
です。これらの事は基金の要項を読んでいただければすぐにわかると思います。内容を理解されずに自己中心的な発言をされることも自由ですし、そういう発言を面白く取り上げることも自由ですが、事実がどこにあるかを見失わないで頂きたいと思います。
2次医療圏に縛られて100億円を使うと、1円も行かないところとずいぶん不公平感が出ますが、他の医療圏へ流用する計画はダメなのです。選に漏れた地域にもメリットを出す政策は基金とは別に用意する必要がありますが、100億円が当たるのは全国10県=10医療圏ですので、まずその結果を見ないと次へ進めません。
非常におかしな制限が加わった基金ですが、地域医療の崩壊を防ぐための思い切った方策を討議するきっかけとなったことも事実です。より良い形で実施できれば助かります。
ふじたんさんの気持ちはわからないでもないですが、
今回の記事で問題としてるのは、本来オープンな議論がされるべきなものを、なんとしても100億円を当てたいがために、千葉県がオープンな議論をすることを怠ったことだと思います。県医師会もそれを助けました。
「地域医療再生計画について」が厚労省から各県に通知されたのが6月ですが、他の県では県のホームページ等で計画案を募集するなどの広報が行われていたところもありましたが千葉県からの広報は見かけませんでした。
千葉県は県立病院の経営が悪いこともあるので、県立病院に有利になるような計画策定をするんじゃないかって思われても仕方ないんじゃないですかね。
なると様
>県立病院に有利になるような計画策定
私自身はそれが悪いとは思いません。むしろ全てを無視して公立病院を改善して地域の中核とすることが重要だと思います。しかし千葉県はそこまで思い切ったことをしないで、県立病院から批判を浴びています。
ふじたんさん、公立病院中心に考えるのはそもそも間違いだと思います。
北総病院や亀田病院のように民間でも立派に救急センターをやっているところもあるわけで、もし地域医療再生基金を使うのであれば、公立や民間立に関係なく4疾病5事業に象徴されるような「公的医療」に取り組んでいるもしくは取り組もうとしている病院のことを中心に考えるべきだと思います。
公立病院の平均給与は総じて民間病院より給与が高いことを指摘されており、もともと税金からの補填は民間病院より圧倒的に多いのです。お役所仕事的な効率の悪さも指摘されています。
再生基金を県立病院などの公立病院の赤字の穴埋めをするようなやり方があってはなりません。
千葉県や県医師会がオープンな議論をしようとしていないその姿勢が指摘されるのは、仕方がないと思います。
私立病院
私立病院が大変頑張っていることは仰るとおりです。国府台の閉鎖はほとんど影響なく乗り切れましたが、順天堂と慈恵会がなかったら、東葛はひどいことが起こります。八千代医療センターがなかったら千葉県全体の産科小児科は崩壊します。帝京大は市原だけでなく破たんし始めた千葉市の救急医療も支えてくれています。そして日本医科大学は印旛だけでなく、千葉県全体の医療改革に大きな足跡を記そうとしています。これらの中には最初排斥運動が起きた所もありますが、今やなくてはならない存在です。非大学系の私立病院は創意と工夫によって様々な特色を持った存在として地域に貢献しています。
これら私立勢に対して公立はほとんど悲惨ともいうべき状態にあり、まさに「改善」ではなく「改革」する以外にどうにもならないところに来ています。建物や機械で解決できる問題ではなく、意識改革、医療者への再教育、事務体制の改革などが必要であり、通常の予算では手当てしにくいところ、こういう機会でないと手を出しにくい機構の改革を行う必要があります。いっそのこと民営にしてしまえという議論もあるでしょうが、超高齢化・過疎に向かう地域で計画的な医療形態の移行を行うためには公立の方がよいと思います。決して財政補てんによって乗り切ろうとしているのではありません。
公立病院の人件費については、どこがいびつなのかをもう少し細かく見ていただかないと、大きな誤解があります。医師の給与は私立病院よりも安くなっています。看護師の給与も初任給レベルではかなり安くなっています。ただ勤続年数の長い方が多くなっており、定期昇給によって単価が高くなっています。リハビリ他、今日の病院にとって最も重要なコメディカルは目を覆いたくなるほど人員不足(定数不足)となっています。事務は人数が多く、単価が高く、ローテーションによって改革意識が低い方が多いように見受けられます。
誰と誰が議論しているのかわかりにくいので、マルチハンドルはご遠慮いただけませんか?
masamasa さま、ふじ庵 さま、なると さま、(なると様 さまではなく)はみなさん同じIPアドレスからの投稿で、同一人物でないとは思えません。
よろしくお願い申し上げます。
>・・意識改革、医療者への再教育、事務体制の改革などが必要であり、通常の予算では手当てしにくいところ、こういう機会でないと手を出しにくい機構の改革を行う必要があります。・・
このような魂胆が千葉県や県医師会にあるのかもしれませんが、それが地域医療再生計画だとオープンにしてテーブルにあげて主張していれば、今回のような記事の取り上げ方はされなかったのではないでしょうか?
ふじたんさんがおっしゃっている内容などは理解できますが、県や医師会の今回のやり方を正当化できるものではありません。
地域医療再生基金の概要(http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryou/saiseikikin/index.html)をみると、二次医療圏を基本としつつも柔軟な対応ができるようなもののようです。
そういう中で、いたずらに企画競争に陥るよりも全ての2次医療圏から意見を聞き、全県的視野から調整を図るという方策をとったということではないでしょうか。
ふじたんさんのおっしゃる
>合議の決定に不満を持たれた一部の方々からひどい横やり
の中身がわかれば、実態がもう少し明らかになるのではないでしょうか。続報を期待したいと思います。
地域医療の崩壊と言えば、市立病院の問題であれだけ騒がれた銚子が病院休止後ほとんど全国版の記事になっていないのはどうした訳でしょうか?
完全に議論に乗り遅れてしまいましたが…
県全体で使える100億獲得のために全県一丸となるという発想はアリだと思います。
問題はその意思決定のプロセスです。
全く透明性に欠けているだけでなく、なんで基幹病院の人間ではなく県医師会と結託しているの?地域医療の中核を担う者の意見を意図的に無視していると取られても仕方がないと思います。
また、正直に言って現場の人間の千葉県の医療行政執行能力に対する信頼感は皆無です。いままで幾度も議論(?)を重ね、県立病院に散々無駄金を使った挙句のこの惨状。投資した金額ではなく根本的な医療行政への理解や能力が欠如しているとしか思えません。
100億をきっかけにテコ入れを…などとおっしゃる方もいるようですが、そもそも
>建物や機械で解決できる問題ではなく、意識改革、
>医療者への再教育、事務体制の改革などが必要であり
こんなものは、100億なんて大それたお金がなくても、県(病院局)のリーダーシップさえあれば実行できることでしょう。今までテコ入れ・改革の機会はいくらでもあったのに実行できなかった人間に100億の金を預けても、再び無駄金になるか、職員の裏金になるのが関の山じゃないでしょうか。
みなさま
前回投稿では宛名と自分の名前を記入し間違えたまま気付かずに送ってしまい、ご迷惑をおかけしました。
純千葉県産 奴隷医師様
透明性のある、多くの方の意見を取り入れた計画ができれば理想的ですが、降ってわいたような基金の絵を1か月で描くのは到底不可能な話です。麻生政権の民主党への嫌がらせとも言われていますが、その実は昨年内閣から省庁へ何でも良いから景気刺激策をと言う指示で始まったものであり、厚生労働省の中で作られたプランに横やりが入って箱物必須となり、実際の公募が始まると事前情報とかなり違っていましたので大変な混乱が起きました。この際少し遅らせて、計画を練り直して有意義なものに変えられるとよいのですが。
>この際少し遅らせて、計画を練り直して有意義なものに変えられるとよいのですが。
とありますが、遅らせて計画を練り直すのは千葉県の場合一体どういうやり方でどういうメンバーでやったらいいと思いますか?
なると様
おそらく最も確かな方法は日本版NHSを千葉県独自に作って、10ヵ年計画を立てることでしょう。ここでは仮にCHSと呼びます。厚生労働省でもなく、県庁でもなく、独自の医療計画策定・遂行機関を作ることでしょう。良い人材を雇い、計画を策定し、資金を投入できる組織が必要です。そこには病院の経営者も大学教授も入れてはダメでしょう。会議は公開とし、計画は目標と評価手法をはっきりさせます。さらにその計画に従って3年以内の計画を積み上げていきます。計画がおかしければCHSのメンバーはすげ変えます。良ければ報酬を上乗せします。公立病院から事務系管理職公務員をなくし、CHSのメンバーが経営にあたります。
ただしこのようなメンバーを養成するのに2年はかかると思います。メンバーの歩留まりを3分の1と見込んでもCHSに50人は必要なので150人を募集し、2年間教育するのに彼らの給与として150×1千万×2年=30億円必要です。教育費用には150×100万×2年=3億円必要です。計画をさらに1年で作るとしても実際に動き出すまでに5億円必要です。すなわち初期投資38億円が初期費用として必要です。一方働き手が必要ですので、良い医師・看護師・リハビリスタッフ・薬剤師などに補助を出すのに40億は必要でしょう。残りを多少の箱ものに使うとしてこれで100億です。
内情を知る方々のあいだでのやりとりから、国の朝令暮改ばらまき政策に群がる事務方と覚めた医療者、といういつものパターンが透けて見えました。
病院事務方の功罪を、まとめて本にしたら、医療崩壊の解明が進むかもしれません。医師のキャリアは、年金や退職金が著しく不利なようにできています。それでも昔は、患者さんは感謝したし、心付けも自由だったので、年金や退職金のことは、おかしいなとは思いながらも鷹揚でいられました。医局支配時代、文句も言わず教授の言うとおりに回転し、地元の終身雇用者の莫大な年金と退職金のためにせっせと給料から供出してきた医師たちに感謝するどころか、口出し出来ない体制を築いて自分たちの既得権を守り、医師のやる気をとことん萎えさせてしまったのは公務員の皆々様ではないでしょうか。
今またばらまき補助金に目がくらんで医者の尻をたたいているようですが、結局、医者には何の御利益も無いのでは?地域医療を再生させようと本気で思うなら、再生基金を事務方ではなく医者が地方にいても学会出席や臨床研究ができるような支援体制に使って患者さんに直接還元し、かつ医者も自己向上心が満たされやる気が出る様にしてはいかがでしょうか。国際学会に毎年行かせてくれるなら医者不足も解消できるかもしれません。おっと、議員さんの物見遊山外遊と一緒くたにされないよう、医者の自浄努力が大前提であることは言うまでもありません。とにかく、怪しげな質の低い日本発のRCTのスポンサーの製薬会社の宣伝に汚染されて、患者さんのためにならない治療に走っている医者ではなく、国際的水準の医療を推進する医者が地域医療を担う様にお金を使ってほしいものです。