がん医療-日本の危機-

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2009年09月28日 17:32

更新せぬまま9月が終わろうとしています。

26日の土曜日、筑波大学附属病院総合がん診療センター主催の
公開シンポジウム「がん医療 -日本の危機-」に出向きました。

定員100名のうち、医療従事者や関係者を除くと
7割以上が、がん患者さんでした。

日経メディカルオンラインブログ
「勤務医よ、闘え!」の本田宏先生のご講演は、
2時間で話される内容を45分に凝縮されたので、
あっという間でした。

もっとじっくり拝聴したかったです。

本田先生は、

「おかちくない?」


を連発、

「これは、聴衆を馬鹿にしているのではなく、怒っているから」

「怒りをそのまま表現すると脳血管が切れてしまうから、
幼稚園言葉で抑えている」
とのこと。

我慢できない気持ちと、危機感の深さを痛切に伝えつつ、
会場を笑いに包んでしまわれるのは、さすがでした。

行政側の茨城県保険予防課課長のお話も興味深く、
立場を越えて、
時間延長してのパネルディスカッションも白熱しました。

患者さんからの切実な意見が多かったのですが、
ひとつひとつに、それぞれの立場から誠実に対応されました。


パネリストのお一人であった外科医師が、

「医師になろうとした20年前、
外科医は医療界の花形で憧れだった。
自分は24時間勤務が苦痛だと思った事は今も一度もない」

静かな語り口調が胸に刻まれました。


さて、当日の資料(講演スライド含)は全て公開、提供するので、
どの場所で使用しても構わないとご許可をいただいきました。


診療情報管理士は、がん登録を進めていく上で、
院内がん登録に必要な情報を収集する役割を担っています。

診療情報管理士テキストの最新版
(といっても2007年7月版ですが)にも、
「がん登録とのかかわり」項目が最後に追加されています。

今月前半に、クラスで
療養病床削減策やがん対策基本法を考えた直後ですから、
県のがん対策推進計画の資料なども
非常に有用な教材になります。


後期の講義が来月からスタートです。

後期は診療情報管理学科の3年生と、
本試験の直前まで
週に8時間過ごすカリキュラムなので、
活用させていただきます。

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