実態は混合診療

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年10月12日 14:14

 出産育児一時金騒動を振り返るシリーズの3回目。(1回目2回目

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コメント

>それぞれの施設が、最低限の安全面だけ担保して、
>様々に付加価値を付けて価格に反映させている。

上と下の差がどれだけ開いているかでしょうね。

例えば、名の通った施設に行く場合、百万円も二百万円も支払わなければならないのであれば、格差が生じていると言えるわけです。お金を払えば人気のある施設を受診することができるが、お金のない人は人気のない施設しか受診できないと言うことになります。


癌にかかったとき、名の通った、例えばがんセンターにかかるのに百万円も二百万円もかかるような状況になっては私は困るのですね。


現在の保険制度を維持し、診療報酬を増額して、病院が赤字にならないようにすると言うのが、私の好みではありますね。

>上と下の差がどれだけ開いているか

こちらのサイトに詳しいです。
http://have-a-baby.expense-money.com/
有名(私立)病院での出産費用について書かれています。

一方、公立病院の出産費用はほぼ出産育児一時金の通り。

出産費用については、既に大きな格差が生じています。
これが「実態は混合診療」ということです。

分娩費用の多寡で出産にかかわる医療の内容に差は全くありません。
差は病室や食事などの差です。30万円の出産と100万円の出産と、医療的には全く差がないのです。

なぜ高い分娩日を設定しているからかと言うと、高いと丸儲けであると同時に、安くすると出産費用を踏み倒して逃げる人の割合が増えてしまうからです。安いと医療レベルが低いと勝手に決め付けて、安いところで我慢してあげている⇒医療レベルが低いので払う必要がない、という勝手な理屈をこねて分娩費用を払わずに逃げる人の割合が増えているのです。もちろん全体の数からみると非常に低いのですが、安く設定していて良いことは全くないのですが、「公立なのになぜ高いのか」という投書が必ずあります。

繰り返します。出産費用の多寡と医療レベルは全く関係のない理屈で価格が決まっています。

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