季節性インフルワクチン、受けてきましたが・・・。 |
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投稿者: | 投稿日時: 2009年10月12日 17:47 |
10月に入り、近所のかかりつけ医にも季節性インフルエンザのワクチンが入荷されました。私自身は新型インフルエンザの接種は11月、子どもの場合は12月になりそうだということで(先日も取り上げたように、対応が遅れるという話もありますので、本当に予定通りに行けばですが)、季節性インフルの予防接種をまずは受けようかと考えていました。
しかし、先日ロハス・メディカルwebでも取り上げたように、季節性インフルエンザのワクチンを接種すると、新型インフルにかかりやすくなる、という報道もあり、困っていました・・・。
●新型インフル 季節性ワクチン接種で罹患率上がる? 米CBC報道
(ロハス・メディカル ニュース 2009年9月26日)
これについてどういうこと?と私もリンクの張られているCBCの記事を読んでみましたが、要するに、体があるバクテリアやウイルス(今回の場合は季節性インフル)に対して免疫システムを動員して抗体産生を行っている間に、他のウイルスや病気(今回では新型インフル)への対応がおろそかになってしまう、ということのようです。
しかしそれに反するかのように、先週金曜日には以下の報道もありました。
●季節性インフルのワクチン、新型インフル予防にも一定の効果、メキシコ研究チーム
(AFPBB 現地2009年10月7日)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2650355/4728901
【研究チームは、患者らが2008~09年の季節性インフルエンザのワクチン接種を受けていたかどうかについて調べた。その結果、季節性インフルのワクチン接種が、新型インフル予防に80%程度の効果があったことが分かったという。さらに、季節性インフルエンザのワクチン接種を受けていた新型インフル感染者に死者が出なかったことから、季節性インフルのワクチン接種が重症化を防いだ可能性があるとしている。】
うーん、結局よく分かりません。そこで最終的には自分の経験をもとに決断。季節性のインフルエンザも脳炎・脳症を引き起こす可能性はあるし、経験上、とてもつらい思いをしています。かかっていいはずがありません。季節性のワクチンを打っても1~4週間(4週間がベストらしいですが)空ければ、新型インフルエンザのワクチンも打つことができます。ということで、打つなら一刻も早く、という結論に達しました。そこでさっそく週末に、近所のかかりつけ医が良心的なことに土日も診療をおこなっているため、季節性の予防接種を母子で受けてきました(今日になり息子の片腕は、その反応で、2倍くらいの太さに腫れあがってパンパンです)。
予約時刻に行ったとき、待合は普段では考えられない混み具合。しかも、何らかの病気の患者よりもワクチン接種希望者のほうが多いのではないかと思ったくらいでした。同院は当日予約制(午前・午後別に予約)なのですが、このところ実は予約を取るのが至難の業となっています。今回も、予約受付開始時刻から3分で受付人数いっぱいの55人(2時間半)の枠がすべて埋まり、受付停止となっていました。(しかも予防接種の場合は1予約で2人まで接種を受けられることもあり、予定より診察が遅れていました。そのために待合が混雑していたのです。)
それにしても、今年は新型インフルのワクチン製造のため、季節性インフルのワクチン生産が例年より大幅に減っているといいます。
●新型インフル余波、季節性ワクチンにも予約殺到
(朝日新聞 2009年10月4日)
http://www.asahi.com/national/update/1004/TKY200910030381.html
【厚生労働省によると、今年の季節性のワクチンは、新型ワクチン製造のため昨年の8割ほどしか製造されない。大人向けの接種量に換算して約2250万人分。多くの医療機関では納入量の見通しが立たなかったといい、ホームページには「診察券を持つ人限定」「完全予約制です」など、品薄を意識した断り書きが目立つ。既に予約を締め切ったところもある。】
案の定、私たちが接種を受けた医院にも掲示がありました。
【今年は例年の七割しか入荷しない為、なくなり次第終了とさせていただきますのでご了承下さい。二回目は保証しかねます。】
そうなると気がかりは、息子の2回目の接種です。11月頃には2回目を受けさせたいのですが、そのころまでワクチンが入手できるのかどうか・・・。もっとずっと早めに2回目を受けさせる方法もありますが、効果を考えればきちんと間を空けたいのです。
さらに、新型インフルエンザのワクチンについていえば、前回のエントリーでも取り上げたように、医師会への協力依頼が遅れたというのは本当のようです。今回、受診した際にかかりつけの先生に確認してみると、「つい昨日、医師会からFAXが来たんですよ。新型インフルのワクチン接種を行おうと思う医療機関は手を挙げてください!って。今頃ですよ。これじゃ本当に接種開始の予定時期に間に合うのかどうか、わかんないよ」とのこと。そしていざ、新型インフルのワクチンが入荷されたとなれば、季節性インフルの接種希望者と、そしてこれから増えていく患者、そこへ新型の接種希望者も加わって、予約を取ることはさらに困難になっていくのでしょう。(なお、子どもは両方のワクチンを接種するなら2回ずつの合計4回。1回3000円ですから、親も接種するとなると費用も馬鹿になりませんよね。)
というわけで、このかかりつけ医でも「予約殺到」状況は当分続き、より厳しくなっていきそうです。問題は、予防接種ばかりで予約が埋まり、急に発症して診療の必要な子どもが診てもらえない、という事態。予約は当日の診療開始時刻15分前から受付になりますが、3分でいっぱいになる現状では、診察時刻帯になって子どもの異変に気づいても予約が取れないのです・・・。インフルエンザやその他、胃腸炎などにかかってしまう可能性が高くなっていくこれからの季節、それなのに翌日まで診てもらえない状態が常というのは、親としては非常に不安だし切実な問題です(もちろん、インフルはあまり急いでも検査で出ないし、胃腸炎も様子を見ているしかありませんが、その他の病気だってありえるので・・・)。今度機会があったら、なんとか急患は診てもらえないのか、先生に確認しておかねばと思うのでした。
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コメント
>・・・ということで、打つなら一刻も早く、という結論に達しました。
私も自己責任で同じようにしています。
前々期高齢者さま
コメントありがとうございます。
情報があれこれ飛び交っていると、結局は自分の経験から、自分の責任で行動するしかないですよね。情報がきちんと流通しているならば、それができるし、そうあるべきなのかもしれません。ただ、実際のところ医療というのは素人だけで判断できない部分も大きいですから、ついつい噂にも流されやすいんですが・・・。