脳卒中週間の不思議 解説

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年12月19日 17:47

 12 月20日号のクイズは以下の2問でした。

【問1】寒くなると脳卒中発作も増えてきます。さて日本脳卒中協会が提唱する「脳卒中週間」はいつ?
①1月25~31日
②5月25~31日
③10月25~31日

【問2】脳卒中週間を啓発するポスターが貼り出されるのは、全国の医療機関と、どこ?
①役所
②郵便局
③理髪店

答えは、問1が②、問2が③

 寒い時に発症が増えるものなのに、なぜさわやかな初夏に啓発活動をやるんでしょう。日本脳卒中協会の中山博文専務理事に尋ねてみました。

「脳梗塞の全国的な発症登録研究で、脳梗塞の発症は春(4-6月)が少なく、夏(7-9月)から増えて、秋(10-12月)と冬(1-3月)にかけて多い時期が続くという結果が出たため、夏が始まる前である、5月の最終週にしました」だそうです。

 それから、なぜ理髪店? 頭だから? これも気になります。
「元々は郵便局に張ってもらってたんですけど、郵政民営化してからは『張るならお金を払って』と言われて、そんなお金はないですから。米国では、美容サロンで啓発をして成果を上げているというのがあって、日本でもとお願いしたんですけど、イメージが悪いからと断られて、でも理髪店の組合はOKしてくれたんです」

 こんな所にも郵政民営化が影響していたんですね。

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コメント

5月に理髪店でポスター啓蒙ですか。
コストパフォーマンス面で最高クラスのいい考えだと思います。さすがは日本脳卒中協会、臨床に強いところを見せてくれました。

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