薬害肝炎、100%感染の医師報告を厚生省ムダに コメント欄

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2010年06月07日 17:07

 厚生労働省の『薬害肝炎の検証および再発防止に関する研究班』の最終報告書が7日、公開された。1986年から87年にかけて青森県三沢市で発生した集団感染で、医師は、ある時期を境に肝炎感染率100%の非加熱フィブリノゲン製剤ロットが出現していることを厚生省に文書で報告していたが、その文書は担当者レベルで止まっており、課長も血液製剤評価委員らも見ていなかったことが指摘されている。結果として、非加熱フィブリノゲン製剤が自主回収に留まって全国で使い続けられ、また感染性を保ったままの加熱製剤が承認され被害を拡大する遠因ともなった。(川口恭)

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コメント

さもありなん、という感じです。
厚労省を擁護するつもりではないのですが、現在も続いている
(もしかするとよりひどくなっている)「何でも報告書体質」も
見逃がされた原因の一つでしょう。

現場の医師は現在、診療をメインにしているのか書類書きをメイン
にしているのか分からないくらい、書類書きに忙殺されています。
厚労省に関わらず事務系の人たちは何かあると、「報告すること」
という制度を作ってそれでおしまい。あとは報告書が積まれる
だけで、誰も見ていない・チェックしていない報告書が、他にも
世の中にゴマンとあるでしょう。
報告書を作る側や見る側のキャパシティーを無視して制度設計し、
それでもって問題対策は完了した、とするものだから、作る側は
忙殺されて疲弊し、見る側は見ないという不作為がまかり通るの
です。

背景にあるのは池田正行先生の言う「ゼロリスク探求症候群」が
あるのでしょう。日本人はとかくこれが大好き。問題が何か起きる
と、これを盾にモンスター化するマスコミの意識も、それを喜んで
購入行動に走る国民の意識も変える必要があるでしょう。
厚労省を叩いて担当者を処分するだけでは解決しないでしょう。
また問題は形を変えて、一見関連のなさそうな分野で繰り返される
と思いますが、根は同じなのです。

>厚労省を叩いて担当者を処分するだけでは解決しないでしょう。

事態解決のためには最低限必要な迅速な担当者処分を、さも必要で無いかのように書いて先送りをほのめかし、読者国民を韜晦しようとするお役所弁明にしか読めません。

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