メディ・カフェ@関西で講演します |
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投稿者: 熊田梨恵 | 投稿日時: 2010年09月08日 07:58 |
医療の様々なテーマについて参加者がざっくばらんに話し合う「メディ・カフェ@関西」が10月10日(日)、大阪市西区のAlbino肥後橋で開かれます。
今回のテーマは「医療にどこまで求めますか?~”救児”と医療紛争解決の現場から」ということで、私も講演させていただくことになりました!
ぜひお近くにお住まいの方は、お運びいただけますと大変有り難いです。
この「メディ・カフェ@関西」は京都府在住のお母さん方が中心となって立ち上げられたもので、一般の方が医師などから話を聞く事で、医療への理解を深めていこうという会です。
第一回目は、「妊娠の心得」で有名な宋美玄医師が講師となり、妊娠・出産に関する知識などについてお話しされたそうです(当日の記事)。メディ・カフェは講師からの一方的な講義ではなく、参加者がコーヒー片手に自由に語り合う「カフェ」の場ということで、私も楽しみです。
今回は、拙著「救児の人々」のサブタイトル「医療にどこまで求めますか?」をテーマにして頂いています。私は「救児の人々」の中で、「助かったその後」の保障が十分でない日本において、急性期医療をどんどん発達させていくことはアンバランスではないかとして、私達が今後医療についてどこまで求めていくかという事を問題提起しています。当日は、墨東病院事件をきっかけに始まった私の取材の過程をお伝えして、議論の素材にして頂ければと思っております。
ロハス・メディカルがお世話になっている「周産期医療の崩壊をくい止める会」の松村有子医師もご登壇され、医療をめぐる患者と医療者のコミュニケーションなどについてお話を頂く予定です。
私は「救児の人々」で訴えている内容について、ぜひ一般の方にも知って頂きたいと思っておりましたので、今回は本当にありがたい機会を頂戴したと思っております。
楽しく医療について考えられる時間になるよう、頑張らせていただきたいと思っております。
お近くの方は是非ご来場いただけましたら幸いですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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<開催概要>
第2回 メディ・カフェ@関西
医療にどこまで求めますか? ~“救児”と医療紛争解決の現場から~(仮)
「生きていたい」「生きていてほしい」「手を尽くして救いたい!」でも・・・医療の限界と矛盾を前に、家族の苦労と医療現場の苦悩は限界に達しています
極小未熟児や生まれつき病気があって以前は助からなかった赤ちゃんも、ガンや脳卒中などの致命率の高かった疾患も、日々進歩する医療の力で、命が救われるようになりました。しかし、一方で、命は救われても、社会復帰できる人ばかりでなく、植物状態や重い障害が残り、介護する家族や医療現場にとって重い負担となっている現実があり、その過酷な現状は、当事者以外には殆ど知られていません。大切な家族や自分が、当事者になる前に知って欲しい事、社会の一員として考えてほしいことを、「救児の人々」筆者、熊田梨恵さん(ロハス・メディカル論説委員)と周産期医療の崩壊をくい止める会、松村有子さん(東大医科学研究所特任助教)のお二人をお招きして、一緒に考えてみませんか?
第2回メディ・カフェ@関西
医療にどこまで求めますか?~救児と医療紛争解決の現場から~
◆スピーカー 熊田梨恵(くまだりえ)さん (「救児の人々」筆者、ロハス・メディカル論説委員)
松村有子(まつむらともこ)さん(周産期医療の崩壊をくい止める会、東大医科学研究所特任助教)
◆司 会 山根希美(やまねのぞみ) メディ・カフェ@関西カフェマスター
◆日時 2010年10月10日(日) 13:30~16:00
◆会場 Albino肥後橋 http://www.Albino.co.jp
◆定員 30名(定員になり次第締切らせていただきます)
◆会費 1500円(ケーキと飲み物つき)
◆お申し込み方法 住所、氏名、連絡先(メールor電話番号)、職業、スピーカーへのご意見やご質問などをお書きのうえ、メディ・カフェ@関西事務局medicafe.west@gmail.com までお申し込みください。
※お寄せいただいた個人情報は、当イベントの運営のみに利用させていただきます
チラシPDFファイルをダウンロード
*メディ・カフェ@関西カフェマスターの山根希美さんのブログです。
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コメント
熊田さま
お世話になっております
メディ・カフェのご紹介ありがとうございます
当日もどうぞ、よろしくおねがいします
第一回の内容について少し補足させてください
第1回メディ・カフェ@京都「~妊娠する前に知りたい伝えたい~泣いて笑える妊娠の心得11か条」のスピーカーもお二人
宋美玄先生と、もうお一人
出生前診断の告知のあり方と自己決定の支援を考える【泣いて笑って】代表、藤本佳代子さんです
医学の進歩により可能になった出生前診断ですが、こちらも新たな苦悩を生んでいます。私たちは、医療へ対して求めるのと同時に、医療からも多くを求められてるとおもいます。そのひとつが「自己決定」ですが、ある日突然、そのときはやってきます。「自己決定」という言葉のもつ本当の重さを知り、自己決定を支援することとはどういうことなのかをお話していただきました。
今回のテーマにも、無関係ではないと考えていますので、紹介させていただきました。
進歩を続ける医療がもたらす光と影があります
おなじ技術で、救われる命もあり、新たな苦悩も生み出している
当事者にならなければ分からないこと、当事者になってしまうと分からなくなることも、両方あるとおもいます。
多くの人に、いろんな立場から意見をお聞かせいただき、一緒に考えていただけたらうれしいです
山根様、補足をありがとうございます。
宋先生と藤本様、どちらのお話も今回のテーマに通じていると、私も感じます。
出生前診断については、今後ますます議論が重要になるかと思います。
山根様のお話には、いつもはっとさせられ、考えさせられるお言葉が多いです。
関わって頂き、今回もこのような機会を頂戴したことに、心からの感謝を申し上げます。
当日も、どうぞよろしくお願い申し上げます。