第2回「いのちの授業~がんを知る」に備えて

投稿者: 川口利 | 投稿日時: 2012年06月22日 19:06

昨日まで、6月16日(土)に小金井市立小金井第一中学校で実施した、「いのちの授業~がんを知る」についてのご報告を書かせていただきました。少し気にかかる点もある、と書きましたので、大きく分けて二つ挙げてみたいと思います。

一つ目は、生徒移動と整列に時間がかかり、開始時間が10分程度遅れたことです。週明けには生徒や職員のアンケートが会社の方に届きますので、それを分析すると数字が出てくるのですが、例の授業の長さに対する回答がどのようになっているのかが、気にかかります。

確か体育館への入場は、3年生、2年生、1年生の順だったと記憶しています。1年生の入場・整列が完了して副校長が静粛を呼びかけるまでの間に、3年生は既に15分程度の時間体育館にいたと思います。彼らの時間感覚に、待ち時間も含まれるとすると、13:35から15:15までの間、100分間体育館にいたことになり、「とても長いと感じた」を選ぶ生徒が多いのではないかとの懸念があります。

校長挨拶が始まったのは13:50、私が喋り始めたのが13:55でしたから、授業の正味は80分でした。プランでは70分でしたが、質問がたくさん出た場合は5分程度長くなることを想定していましたので、授業そのものとしては5分ほど飛び出した形になります。なぜ、5分飛び出したか? 理由は二つ考えられます。

1 導入部で生徒の反応がよかったため、予定よりも1人多く生徒に発言してもらった。

しかしながら、実際にはこの部分での超過はほとんどなかったと思います。

2 吉野さんへのインタビューで私の質問が丁寧過ぎた。

終了後、途中のターミナル駅まではほとんど全員が一緒の電車で移動しましたが、そこからは吉野さんと私が一緒でした。吉野さんに「私のところでどのくらい出ましたか?」と尋ねられ、「5分程度でした。少し私が丁寧に訊き過ぎましたね」とお答えしたら、「ああいう風に訊いていただいて答えやすかったですよ」とのコメントをいただきました。

確かに、インタビュー形式を採用してから3回目となった今回が、一番歯車が噛み合ったような気はしています。となると、最初から吉野さんのパートを35分設定にして、それ以外の箇所で時間調節をする必要があるのかもしれません。

そうなると、まとめの部分をいかに簡潔明瞭に話すかにかかってくるのだと思います。今回も時間的には問題ない範囲で進んだと思いますが、いま一つ自分でしっくりとこなかった感じがしています。

授業報告は使ったスライドも見返しながら書いてきたのですが、昨日「まとめ」の部分を見ていてあることに気づきました。どうも順番が違うのではないか? そう思って、次回用にスライドを付け足したりしながら順番も入れ替えてみました。すると、そちらの方が断然スッキリすることが分かったのです。おそらく生徒から質問を出してもらうのにも改訂版の方がうまく流れていくのではないかと思っています。

気にかかることの二つ目は、生徒の座っていた向きです。事前の打ち合わせでは、3年生と2年生は斜め内向きに座ってコの字を作ることになっていたのですが、完全にステージに向いて座った状態でのコの字になっていました。実は、その場合は私の方で位置修正をしてから授業に入ろうと考えていたのですが、最初体育館に入った時のザワメキから判断して、一度座ったものをまた立たせて動かすのはかなり危険であると感じ、そのままの形で授業に入りました。しかしながら、そうなってくると、コの字にしてある意図が半減してしまうことに気づきました。

コの字にしてあるのは、私が中を歩き回れるようにして、生徒たちとのコミュニケーションを図りやすくするということと、生徒たちが動き回る私を認識しつつ同じ方向を見て授業を受けるということにあります。もちろん、ステージに向いて座っていても同じ方向には違いないのですが、私を見るためには首を大きく動かさないといけませんし、内向きであることによる通常とは異なった一体感のようなものは損なわれてしまいます。過去にステージに対して完全横向きの状態で3年生と2年生が座った際には、生徒からスライドが見にくいという意見が出されました。生徒たちが私を目視でき、スライドも見える状態がベストであると考えています。

直前に学校側への確認を怠ったことが反省点です。校長自ら立ち会いのもと会場・機材チェックを実施しましたし、学校側へ送った会場図でも3年生と2年生は斜め内向きであるよう示したつもりだったのですが、意図がうまく伝わっていなかったようです。次回の狛江市立狛江第三中学校には、資料ファイルを送付する際に再度確認を取ろうと思います。

最後に、気にかかることというよりは失敗した点を一つ挙げておきます。会場を暗くし過ぎたことです。体育館が横長で、1年生が座ると一番後ろまでいっぱいいっぱいになってしまうことから、スライドとの関連を考え、その位置まで暗幕を閉めたのですが、生徒からは前で話す久住さんと吉野さんの顔が見えにくい状態となってしまいました。また、写真撮影のための光が足りず、ほとんど撮影ができなかったのです。

狛江第三中学校では、中央部分の照明は点灯したまま実施することになっていますので、おそらくその面での失敗はないと思います。

既に次回授業プランは出来あがっていますが、今回の反省点を活かし、細部を検討して、さらによい授業をめざしたいと考えています。

来週は、アンケートの結果についてもご報告させていただきます。 

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