新専門医制度は要らない |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2016年12月20日 00:00 |
「医師偏在の加速」という嘘を振りまく厚労省、大学という素晴らしい記事が登場した。
筆者の森田知宏医師のことは学生時代から知っている。このシリーズの最初にご紹介した「現場からの医療改革推進協議会」でプレゼンを行った森田麻里子医師の夫でもある。
というわけで、しばらく間が空いてしまったのだけれど、新専門医制度について、再びつらつら、と書くことにしたい。
この記事の何が素晴らしいかと言うと、ご紹介してきた新専門医制度が前提にしている近年「医師偏在が進んだ」は逆で、2004年以降少し緩んだということを実際のデータに基づいて示した点だ。
となると、新専門医制度そのものの必然性が失われることになる。
もう一度最初から議論し直した方がよいだろう。
そもそも、国民から見て一番納得いかないであろうことは、2年間の臨床研修を終えてから最速4年後に受験資格がある「基本領域の専門医」。
そんなの「専門医」か? やっと独り立ちしたという程度じゃないの?
その後でサブ領域の専門医養成に入るというのだけれど、基本領域の方を専門医などと呼ばず、サブ領域の方だけ専門医認定機構で面倒みれば済んだんじゃないの?
でも、そうすると後期研修医が大学医局で支配できなくなっちゃうから、無理くりこんな制度にしたんだ、と邪推されても反論できないはず。
しかも、その出発点が間違ってた。ということで、一度ご破算にして、やり直すべし!