推進と規制の分離が必要

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2017年05月01日 00:00

GWなので少し頭の体操を。


現在、社会保障における厚生労働省の役割は極めて大きい。医療や介護の質と量を担保することも、その職掌に入っていると考えられる。そして、高齢化で膨れ上がる社会保障需要に対して、それに対応する財源を確保できる見通しが立たず、途方にくれているようにも見える。


既存の方法論では詰んでしまっていることは明確であり、しかし投了するのも許されないことから、闘っているふりをしながら逃げ出す方便として「地域包括ケア」なるお題目で地方自治体に役割を押し付けようとしている。


ということで、うまくいくかは分からないけれど、全く新しいアプローチを次々と試みて根本的なイノベーションに到達することが必要である。が、それを推進する役割すら厚生労働省が抱え込んでいるので、身動きが取れない。


イノベーションの応援をする役割や予算を、厚労省は直ちに手放すべきだ。そして、出てくるものが許容できないほどの問題を起こさないよう規制する部分だけ担当したらよい。


つまり、厚労省が配ってもよい研究費は、「規制」に関するものだけ、基礎から臨床に至るまでの「開発」に関する研究費には一切触わっちゃダメということにする。両方を厚労省の担当にするから色々とおかしなことになるし、成果も出ない、というようなことを考えた。

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