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ニュース〜医療の今がわかる

医療現場の再建議連 全体会合7

(略)
文部科学省から医学部定員増の説明を受けて、
名前不明
「増やしたはいいが受ける人はいるのか。それから大学への支援が不十分との話も聞く」

文部科学省
「受験業界の話を聞くと今は医学部ブームらしいので恐らく志願者は減らないし、むしろ増えるのでないか。支援に関しては、たしかに医療の高度化に伴って教えるためには人手が必要だとの指摘も受けている。その人的対応も必要かとは思うが一義的には運営交付金や私学助成金の上積みをすることになる。そもそも医学部は他の学部に比べると圧倒的に教官数が多い。720人あたり140人。今回の定員増は1学年120人以内だから、その範囲内で教官定員が増えることはない。本質的には、医学教育にその人数で本当に十分なのかという本質的議論は必要で、それは今後の課題になるだろう」

自見
「医学部定員を削減した時、私立は経営に響いてくるから嫌がって、国公立がガバッと減らした。今回も私立は随分と定員を多くしたのに国公立はあんまり増やしてない。これは要するに教育にはお金がかかるのに大蔵省(ママ)が金を出さないからだ。別枠で金を出せと言ってくるべきだ。応援してやるよ。医学部の教官定数が多いのは、特別会計見たら分かるように、診療報酬が入っているからだ。稼いでいる分多いだけだ。金を出さずに人をつくれといっても無理だ。国立大は医学部の定員を増やしたら法学部や工学部の定員を減らされると分かっているから何も言ってこない」

文部科学省
「たしかにもう少しお金が回ってきてもよいのでないかとは思う。高等教育費はOECDの中でビリなので。ただ国公立の今回の定員増が少ないのは、昨年、一昨年と既に緊急対策で増やしたところもあるから」

自見
「その時にお金は増えたか」

文部科学省
「おっしゃる通り、微々たるものだった」

自見
「粗製濫造じゃないか。教官に負担がかかるばかりで」

文部科学省
「学生の定員を減らした時に教官の数を減らしてないだろうと言われてしまって」

自見
「高利貸しの論理だ。。内部でケンカさせて辻褄合わせをさせるのが財務省の昔からの手口だ」

文部科学省
「よくご存知で」

自見
「別枠でふんだくりにいこう。せっかく超党派の議連なんだから」

文部科学省
「来年度以降も入学定員は増やしていく方向なので、いずれ教官の配置基準を超えることもあるだろう」

自見
「どうせ財務省が事前にチェックするだろう」

(略)
仙谷
「課題は山積しているが、要するにお金を渋っているからこうなった。まだ必要な資源には全然足りていないので問題解決に努めると共に、その資源投入が産業育成としても正しいのだというように産業として育つように頑張って参りたい」

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