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ニュース〜医療の今がわかる

記者会見実況

共同
「厚労省が調査委員会を設置することに反対ということ?」

嘉山
「遅れて来られた方? 冒頭述べたことの繰り返しになるけれど、我々も新聞報道等等の情報しか知らないけれど、厚労省内に調査委員会を設置すると報じられたので、それは事故の調査を大学本部がやるのと同じで、現場の実態と乖離したことになって、結局は患者さんにとっても不幸なことになるのでないかと危惧している。我々が大綱案に一貫して反対してきたのは真実の事故調査ができないのでないかということを懸念しているからだ。それに舛添大臣も循環器病センターの現場の調査に任せよと言っている。それなのに省内に作るのは、官僚が大臣の指示に従わないということでないかということも申し上げたい」

朝日
「細かいことだが、今日の声明は、医学部長病院長会議としてのものか、委員会としてのものか」

嘉山
「医学部長病院長会議として。今日開かれたのは委員会だが、80大学集まった昨年の総会で、委員会に適宜全権を委任していただいている。委員会の中では全会一致だ」

不明
「厚労省につくると何が問題なのか」

嘉山
「我々は一貫して管理者、上位組織がつくるべきでないと主張し続けてきた。で、毎日新聞の報道によると、厚労省が調査委員会をつくるというから、この調査委員会がどういう性格のものか新聞報道以外に知らないけれど、患者さんが納得してないなら、まず現場でちゃんと対応しなさいということを言っている」

じほう
「対案を出すと言ったが、それはいつ」

嘉山
「いずれ対案を出そうということでまとめている。もっともその内容は、この前の検討会で言ってロハスには出ている。東京と大阪と愛知(ママ)以外では一県一医大だから、大学病院に依頼したらどうかというもの。その際に重要なのはトップの自浄作用で、医学界で遅れている部分もあるからペナルティを加えたらというまで言った。ペナルティといっても刑事罰ではなくて、たとえば特定機能病院指定を外すとか。本当の事故調査をやるべきという立場で患者側に立って発言している」

読売(?)
「循環器病センターに、ご家族の納得いくような調査委員会を作るような責任能力があるのか。当事者がつくった時にご家族、一般の人からどのようなイメージを持たれると思うか」

嘉山
「分からない。判断するだけの材料を持っていない」

読売(?)
「状況的にああいう報道が出るのは、ご家族が納得していないからではないか」

嘉山
「相手がいることだからノーセンスだ。問題が大きく報道されたからといって国循が悪いという証拠はあるのか。我々は判断する材料を持っていない。大事なのはプロセスだ」

朝日
「一般論として、当該病院が当事者能力をなくしていたとしたら」

嘉山
「患者側の要求にもよる」

朝日(?)
「半年以上経っているのに、まだ決着がついていない」

嘉山
「変なこと言ったら、総長や院長が首切られちゃう。ただ少なくとも国循は事故ではないと言っている。どうしても自分たちではダメだということになったら、2番、3番の提言になっていくわけだが、まず情報を公開して、それから大学病院に調査委員会設置を頼んだらいい」

朝日
「仮にできなければ」

嘉山
「だから3番」

この辺までは、穏やかだったのだが、しばらくしてからほとんど因縁としか思えないような質問が相次ぎだす。

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