民主党「勝因は救急」 都議選
民主党が圧勝した12日の東京都議会議員選挙について、鈴木寛・民主党都連幹事長は「都民最大の関心事は(マスコミに言われているような)新銀行東京や築地市場の移転ではなく、医療・社会保障だった。特に119番通報から病院収容まで全国最悪の47分かかっているという衝撃のデータが与党への強烈なノーにつながった」と述べた。(川口恭)
鈴木氏によれば、今回の選挙に合わせてこれらのデータを列挙したマニフェストを350万枚配布して、周知を図ったという。
救急医療体制整備の責任は一義的には都道府県にある。石原慎太郎都知事は、都議選の結果について「国政の影響を受けて大迷惑」と述べているが、都立病院の労働強化を進めて崩壊を早めたのは都知事であることから、鈴木氏の分析が正しければ自ら与党敗北の原因をつくったことになる。